第28話。ママ、代用の針を忘れてたわ!
うっかりだわ、アーサーの数字に気をとられたのね。
モンクに必要な針の代用を忘れるなんてねぇ。
リオラには悪いけど、もう少し我慢かしら。
針の代用が見つかると良いだけど……。
アンナとアーサーは市場へと戻る、そこからさらに15分の所に刺繍屋と裁縫屋を目指すのである。
刺繍屋と裁縫屋のすぐ近くに雑貨屋。宝玉付与屋。魔法本屋が並んでいる。
先ほどリオラの為に魔法本を買った場所である。
そして刺繍屋と裁縫屋に到着したアンナとアーサー。リオラはアーサーの背中で、ぐっすりと眠ていた。ときより寝言を言う。それを見たアンナは笑う。
始めに刺繍屋に入るのである。アンナはカウンターへと向かう。同時に奥のカウンターから女性店員が姿を見せる。アンナは、ある事を伝えるのである。
「少し質問があるのだけど、よいかしら?」
「いらっしゃいませ、はい、お答え出来る範囲でしたら」
「針は置いてるかしら?見た感じ紋章が多いわね」
「ここは旗と紋章の専門店ですから!」
「そ、そうよねぇ〜残……」
諦めて帰ろうとした時だった。店員が引き止める。
「ちょっとお待ちくださいませ、お客様!」
店員は奥へとひっこむのである。何やら物音が聞こえてくる。そして数分に戻ってきた。
店員は、ずっしりと重い四角箱を持ってきたのである。店員は蓋を開いてアンナに見せた。
「お客様、これはもう使用しない物の針です」
「す、凄いわ!これ、全部、刺繍に使う針なのね」
「お役に立てる針が見つかるかも知れません!」
アンナは一つ一つ確認していく。針の大きさは、それぞれ違う構造をしていた。中には先端に3つ針だったり。変わった針が沢山あった。
「んー小指ぐらいの針は〜……」
アンナは四角箱の中を怪我をしないように探るのであった。「あっ!この針は!」とある物に目が止まるのであった。
それは小指ぐらいの針で先端部分になる程、太さが狭くなってる針であった。アンナは喜ぶ。
「この針を買うわ!値段はどのくらいかしら?」
「もう使用てないので無料で差し上げますよ」
「まぁ!何てお礼をしたら良いのかしら!」
「でしたら刺繍屋の、ご来店をお待ちしてます!」
「あはは、是非!またこちらに来るわね」
刺繍屋の店員は針を専用箱に入れてアンナに手渡す。アンナは大喜びであった。
アンナとアーサーは刺繍屋の店員に手を振る。そして店員も手を振って頭を下げるのであった。
「先に刺繍屋を寄って正解だったわ、アーサー!」
「ヨカッタ、ハリ、モラエタカラ」
「早速帰ってパパに報告ね!喜ぶわよ!」
「カエロウ、カエロウ、イエニ」
アンナとアーサーは馬車の所まで戻るのであった。
「帰ったら夕食ね、今日は野菜メインでいくわよ」
「エー……ヤサイ、タクサン、リョウリ!」
するとアンナは「クスッ」と笑うのであった。アーサーとリオラを交互に見つめて微笑むのであった。
こうしてアンナたちのココロ街でよる。鉱石集めと針の代用を無事に揃える事が出来た。
次回、第29話。さぁ、家に帰るわよ!




