第17話。冒険者には職が必要だ。
先にアーサーに冒険者の事を尋ねようとしたが。
まさか、アーサーから質問してくるとは……。
人間で言えば5歳なのだが、身体成長の速度が早い……。
本来なら脳と身体は同時に成長していくものだが。
アーサーの脳自体が成長しないのかも知れない。
いや、そんな事はどうでも良い事だな。
一番、大切なのは「理解」してくれてる事だ。
グレイ一家は池でピクニックを堪能していた、昼食を済ませた、グレイ一家は後片付けをしていた。
皿は紙皿を使用していたのでゴミ袋へと捨てる。そしてアンナは魔法の活用する事も長けていた。
アンナは水魔法を活用した洗い方法を駆使する。
水の球体を生成して、その中に汚れた弁当箱を放り込む。そして球体を回転させて、一気に汚れを落とす。「主婦の知恵」とでも言うべきだろうか。
それを見てた3人は「オー、お――!」と感心したかのように目をキラキラさせる。
そして後片付けした後はグレイはアーサーに冒険者に必要な事を話しだすのである。
「アーサー、冒険者には必要な事がある、何だと思う?」
「パーパ……ブキ……カ?」
「そうだな、武器も必要だな、実はな職だな」
「俺たち、冒険者たちは「クラス」とも言ってる」
するとアンナとリオラもグレイの所に集まる。皆でグレイの「職業」説明を聞くのである。
グレイは3人を馬車の所に誘導する。そしてある物を準備する。グレイの大剣。アンナの魔法本。アーサーの籠手。狩猟弓。それを地面に置いて並べる。
アンナはグレイに近寄り。2人は顔を見合わせて頷く。答えがここで出る。アーサー本来の姿……。
グレイは微笑みながらアーサーに伝える。
「アーサー、好きなら物を選ぶだ、ここからな」
「エラブ……ブキ?パーパ、ワカッタ!」
アーサーは横一列に並べられた。武器を見つめる。最初は大剣を見つめる、そして魔法本は無視する。
アーサーは弓を拾いあげる、しかし、すぐに地面に置く、そして目に入るのが……。
己の籠手を拾い、装着する。そしてパンチを繰り出す。アーサーは頷く。グレイを見つめて……。
「パーパ、ぉれ、コノ、コテ、キメタ!」
グレイとアンナはお互い顔を見つめて頷く。2人は声に出さなくても分かっていた。アーサーは……。
『オーガ一族の血を受け継ぐ者』
「パーパ?マーマ?ドウシタ?」
「アーサー、本当にそれで良いだな?」
「パパの大剣もあるのよ?アーサー……」
「アーサー、コッチガ、イイ、マーマ」
「アーサーが決めた事だ、好きにしたらいい」
「でも、あなた、そんなクラス無いわよ……」
「いや、実はな、伝説だが聞いた事があるんだ」
「遥か東に格闘家と名乗る修行する部族がいると」
「その者たちは、こう呼ばれている「モンク」とな」
(※モンク。一般的に宗教的な修行を行う男性、特に修道で生活する僧侶)
するとリオラが母の魔法本を取って次は父の大剣を握ろうとする。無理であった!リオラは……。
「りおらも〜けんと、まほうをつかうもん〜」
それを見てたグレイとアンナは驚くのであった。
「リオラ!?今、何て、言った!?」
「あなた、剣と魔法て言ったのかしら!」
「りょうほう、つかえる〜まけんし〜!」
グレイとアンナは一斉に呟く『魔剣士〜!!』
次回、第18話。兄が妹の手本となるんだ。




