第15話。この3つを忘れるな。
グリフォンのお陰で魔物がまったく姿を見せない。
ここは森林地形は冒険者の初心者が狩りする場所だからな。
魔物て言ってもスライム。オオカミ族のウルフ。
あとは植物魔物のトレントぐらいだろう。
グレイ一家は森林の奥へと到着した。少し木を抜けると、そこには大きな池があった。グレイ一家は馬車を止めて、下りる。
アーサーは鎧を脱ぎ始める、それを手伝うグレイ。各箇所の籠手、両脚、鎧が地面に落ちる。最後にヘルムを脱ぎ捨てる。そして2人は池を見つめていた。
「アーサー、着いたな、今日は楽しむぞ!」
「パーパ、ぉれ、タノシム!」
「あなた〜この折り畳み式の椅子はどうするの?」
「2つもあるねぇ、ママ」
「実はなアーサーと釣りをしたくてな!!」
アンナは「クスッ」と笑うのであった。だから馬車の中に釣り道具が入っていたのか。とアンナは思ったのだ。
「ぉれ、ツリーハジメテ、スル!」
「だろ!アーサー一緒に楽しむぞ!」
「パパ〜にーにだけ、ずるいよぉ〜りおらも!」
「ははっ!リオラも見てみたらいいぞ〜」
「だから、折り畳み式の椅子を持ってきたのね」
4人は池と接近する。グレイは折り畳み式の椅子を地面に置いて釣り道具を馬車の中から持ってくる。
グレイは竿とリールに糸巻きを持参していた。竿にリールを取り付ける。そして糸に重りと鈎を取り付ける。これを2本用意した、グレイ。
「よし!アーサー、リオラ、ママ、釣り開始だ!」
アンナ、リオラ、アーサーは一斉に頷く。
グレイは竿を後ろに持ってくる体勢に向ける。そして勢いよく竿を振るのであった。するともの凄い勢いで鈎は飛んでいく。
それを見てたアーサーは真似をするが失敗してしまう。鈎が上手く飛ばない。焦るアーサー。
グレイは微笑みながら手伝うのであった。グレイは先程の要領で飛ばす。アンナとリオラは眺めていた。
釣りを始めてから約30分が経過していた。リオラはそわそわしていた。
「ママ〜りおらも、何かしてあそびたい!」
「そうねぇ、そうだわ!シャボン玉の約束ね」
「わーい!まほうのシャボン玉であそびたいー!」
アンナは腰にかけていた魔法本を取り出す。そして呪文を唱え始める。水魔法でシャボン玉を作る。
水魔法シャボン玉は綺麗な透明の丸くフワフワ〜として空中を漂うのであった。
それを見たリオラは大喜びである。シャボン玉を追いかける。グレイとアーサーは釣りに集中していた。
「アーサー座ろう、釣りは根気だからな」
「ワカッタ、パーパ、スワル」
「なぁ、アーサー、約束してくれないか?」
「どんな?ヤクソクだ?パーパ?」
「簡単な約束だよ、アーサー、よく覚えてくんだ」
「アーサー、オボエテオク!ワスレナイ」
「よし、今から3つの事を伝えるからな、アーサー」
一つ。家族を大切にする事。
二つ。友達、他人に優しくする事。
三つ。自分の心に従う事。
「アーサー、これは俺との約束だ、忘れるな」
「ワカッタ!アーサー、ゼッタイ、マモル!」
「さすがは俺の息子だぞ、アーサー!」
こうしてグレイ一家たちは池で楽しく過ごすのである。
第16話。アーサー、冒険者を目指すか?




