第12話。肌の色など気にするな。
国を出る前にどうしても仕事が残っていた。
それは親衛隊たちの新たな任務だ。
一時的に親衛隊の隊長がギルド長だと伝えると。
皆から反発された。中には涙目になる騎士もだ。
ギルド長はいったい、親衛騎士に何をしたんだ!?
とにかく親衛騎士には全ての命令と任務は与えた。
スタンビート関連、多国との連携、第二陣の情報。
あとで詳しく聞ける事だろう。
今は家族との時間を大切にしょう。
グレイ一家が森林の集落から戻ってから1日が過ぎていた。昨日の晩は集落の皆と集まり楽しい時間を過ごした。グレイが帰る!皆が楽しみにしていた。
グレイは元帥の仕事で留守が多かったからだ。そしてようやく休日を貰えた矢先に……スタンビートの情報が持ち込まれた。それでグレイは帰る事が出来なかったのだ。
こうしてアンナたちは心配になり、街へと向かう事に決めたのである。それが最初の物語であった。
グレイは我が家の中でくつろいでいた。久しぶりの帰宅で、のんびりと過ごす。朝方で天気は晴れ。
アンナは台所で朝食の準備をしていた。料理を皿に盛り付けをする。それを見てたリオラは小さな椅子を持ってきて上がり、皿の料理の盛り付けを一口食べる。
「リオラ、行儀が悪いわよ、手伝うかしら?」
「いいよー!ママ!リオラ、てつだう!」
リオラは小さな手で皿に料理を盛る。ときより「グチャ」となるが、それを見てたアンナは微笑む。
グレイ一家の家は決して豪華な家とは言えない。木材で建築された家である。二階建ての家であった。2階が寝室になっている。4人家族が暮らしていけるぐらいの広さだ。
グレイは朝食の為にテーブルの所にいた。椅子に座り、街の情報スクロールを見ていた。ありとあらゆる情報が載ってる新刊だ。その情報で殺人。窃盗。現在のトレンド。街の治安が分かる。
「ん?アーサーはどうしたんだ?」
「にーには、うえにいるよーパパ」
「昨日は、あまり元気がなかったわね」
「そうか……俺が呼んでこよう」
グレイは2階へと上がる。寝室は個別に用意されていた。家が木製ゆえに「ギィギィギィ」と階段の音がなる。アーサーの部屋についた、グレイは。
グレイは扉の前に立ちノックする「コンコン」と。
「アーサー?入ってもいいか?パパだ」
「パーパ?……ドウシタ?」
「そろそろ、朝食だぞ、一緒に食べよう」
「ぉれ、オナカ、スイテナイ……イラナイ」
「入るぞ、アーサーいいな?」
「ワカッタ、パーパ、ハイレ」
グレイは扉を開ける、アーサーは椅子に座ったまま考え込むように顔を下に向けていた。アーサーは顔を上げる。
「パーパ……イヤ……ナンデモナイ」
「アーサー、男なら、しっかりと聞いてみろ」
「アノ、マモノ、ぉれ、ニテタ、イミワカラナイ」
「アーサー、パパの手を見てみろ、足も見てみろ」
「パーパ、ぉれ、オナジ、手アル、足アル」
「だろ?パパもアーサーも同じ生き物だな!」
「デモ……アノ、マモノ、ハダノイロ、オナジ」
「アーサー、肌の色など気にするな!」
「デモ、ぉれ、ハダノイロ……チガウ」
「そうだな、違うな、俺も緑色にするか!?」
「パーパ……イミワカラナイ、ソノママデ、イイ」
「ははっ、そうか、分かった、アーサー!」
「アーサー、腹減ったな!飯を食べよう!」
「ワカッタ、パーパ、ミンナデ、タベル!」
2人は下に下りる。テーブルには料理が運ばれていた。リオラも一緒になって手伝っていた。
朝の朝食はパン。サラダの盛り合わせ。ウィンナー。目玉焼き。そして飲み物は牛乳。
「にーに、おそい!りおら〜てつだってるのに」
「ゴメン、リぉラ、アトカタヅケ、テツダウ」
「さぁ、食べましょう、皆、手は洗ったかしら?」
「あらったよ!ママ」「アラッタ!」「食べよう!」
4人は椅子に座り、テーブルにつく。リオラは5歳でも座れる子供用椅子であった。
「それじゃ、皆、手を合わせて……」
一同「イタダキマス!いただきます〜!」
次回、第13話。言葉の壁など気にするな。




