第11話。久しぶりの家族の団欒(だんらん)
ぉれ、アーサー、スタンーピー、オワッタ。
パーパ、イッショニイロ、イッテタノニ、マーマ。
サガセ、イウ、トチュウ、リぉラ、ムカイニいた。
パーパ、カオカタイ、コレ、スタンーピーチガウ。
イウテタ、アーサー、イミ、ワカラナイ。
オーク族とゴブリン族は逃げ散ったか、全滅したのであった。オーガが倒された事で終わりを迎えた。グレイたちは一旦、冒険者ギルド本部へと戻っていた。
魔物の死体は血が出るが倒されると数分には「消滅」していた。しかしオークとゴブリン、オーガの持ってた武器は消滅してなかった。
各自の冒険者たちは魔物の武器の後片付けをしていた。中には愚痴をこぼす冒険者も居たのである。
冒険者ギルド本部にて王とギルド長だけが残っていた。グレイたちは王に謁見するのであった。
ギルド本部。3階のギルド長室にて。グレイ。アンナ。アーサー。リオラは謁見していた。あの3人組の冒険者はランクが低いので謁見は許されなかった。
アンナは、また会える事を約束して別れたのである。
ギルド長か満面な笑顔でグレイを迎える。グレイに抱きつくのであった。ハグをする。
「グレイ殿!よくやってくれたな!感謝だぜ!」
「いえいえ、皆の力があってこそです」
「王には、お前の息子を伝えてあるぞ!」
王はグレイに近寄る。王は王冠を被っており。赤色の豪華絢爛なマントを羽織っていた。70歳になる王である。身長は150cm。
「勇敢なる我が元帥よ、よく魔物を退治してくれた」
グレイは深く頭を下げて一礼するのであった。アンナも続く。アーサーは棒立ちしていた。
「うぬ、その者が、グレイの息子か、いくつじゃ?」
「ぉれ……」すかざすアンナが会話に割り込む。
「王様、お許しをください、息子は喋る事が出来ないのです」
「む?なぜじゃ?何かあったのか?」
「我が妻よ、俺から話そう、下がっておくのだ」
「息子は大型魔物と一騎打ちで顔を怪我したのです」
「その時の傷の影響なのです、お許しください」
「むぅ!10歳ぐらいで大型魔物を1人でじゃと!」
「さすがはグレイの息子じゃねえか!」
「とにかくだ!これでスタンビートも収まったな」
「いえ、ギルド長、スタンビートは終わってません」
「何だと!グレイ殿が倒して魔物たちは逃げたろ!?」
「あのオーガは関係ありません、第一陣と思ってください」
「では、まだ奥のダンジョン内にいるのか!」
「それが第二陣でしょう、俺の推測が正しければ」
「うぬ、もう今日の所は良い、グレイよ」
「そうだ、グレイ殿には休暇をとってある」
「いえ、俺が居なければ元帥の仕事は……」
「気にするな、グレイ殿、家族の団欒を楽しめ」
「なんなら俺様が元帥をやっても良いだぞ」
「元帥を?それは誠ですか!ギルド長」
「息子と鍛錬をしたいだろ?戦争も無いしな」
「これは、感謝だ!実は冒険者に戻りたいと思っていた頃だ」
「なら決まりだな!王よ、それで良いか?」
「ならば後で、しっかりと国家会議出るのじゃ」
「承知している!友の為だ、グレイ!頼んでこい」
「ギルド長も元帥を楽しんでくれ!」
「まったく……元帥を何だと思ってるのじゃ!」
こうしてグレイ家族は一旦、冒険者ギルド本部の外へと出るのであった。外では既に冒険者たちと街の人々が普通の生活に戻っていた。まだ至る所に武器やらが拡散していたが、慣れてるようであった。
グレイはアーサーに飲み物を買ってくるように頼む。
「マカセロ!パーパ、ノミモノ、カッテクル」
「に〜に、といっしょにいくー!」
「アーサー、リオラ、慌てないで買ってくるんだぞ!」
2人になった所でグレイは妻に伝える。
「実はママに話したい事があってな、2人の秘密だな」
「どうしたの、あなた?アーサーに何か!?」
「落ち着け、アーサーではない、オーガの件だ」
「あのオーガは……個人的な事を話していたんだ」
「オーガ……あなた!?」
「匂いを辿って来たと言ってた、あのオーガは」
「アーサーの……あなた……もしかして」
「間違いない、あのオーガは……」
「アーサーは、私の子よ!あの化け物なんかに!」
「だからこそ、アーサーを切り離したのだ」
「ママを探しに行け!て突端に伝えたのだ」
するとアーサーとリオラが戻って来る。
「パーパ、マーマ?ドウシタ?」
「にーに、あるくのはやい〜!」
「我が家へ帰ろう!ママ、アーサー、リオラ」
グレイは家族の時だけに妻の事を「ママ」と呼んでいた。これはアーサーが呼びやすいにする為でもあった。そして妻の親しみを込めてもあるのだろう。
4人は足を揃えながら街の北門を目指す。集落に帰る為には北門から出た方が早いからだ。
「アーサーの身長はママと同じぐらいだな!」
「本当ね〜リオラも私を追い越すかしら」
「マーマ、モウ、シンチョウ、ノビナイノカ?」
「にーにを、こえてみせるもん〜」
「はは、リオラ、先にママだな」
「村に戻ったら、夕食にしましょう」
「ママの手料理は美味いからな!」
「マーマ、テリョウリ、ウマイ」
「はやく〜かえろう〜」
第12話。肌の色など気にするな。




