ぐわしぃからのどーん
次話から瑠璃掘り下げ編はじまります。
買い物した後にお爺ちゃんの家で正義を執行しようと思ったんだけど、翡翠に適当なことを言った叔父さん達はお爺ちゃんや僕の両親を相手に逆切れしだした。
「次代の巫女様のお力に引き寄せられたに違いないんだ」
「大鬼を相手に出来損ないの腕一本で済んで良かったでわないか、巫女様にお怪我がなかったのだからな」
当主のお爺ちゃんや、朱の巫女を怒らせて終わりだって理解したのか言いたい放題言っている。
「出来損ないにしては頑張ったではないか、当主様が来られるまでの時間を稼げたのだから」オ、ワカッテルジャナイカ
「奈央とかいったか。聞けば翡翠様付に変更されるのを拒否したそうだぞ、なんと愚かな選択をしたことか」ソウオモウゾモットイッテヤレー
「片腕が無くなった出来損ないは、どこか適当な家に嫁がせればいい。新しい縁をつなぐ道具にはまだ使えるだろう」ソノハッソウハナカッタ、サンコウニナルナー
「我らの他にも、話の分かるものがいるではないか」
そう言って僕の方を向いて、唖然としてる。
蔑んでたはずの相手が、同調してきたらまぁ驚くか。
「瑠璃は少し向こうでお話しましょうね」
「ぴぎゃ」
お母さんにアイアンクローで持ち上げられる、めちゃくちゃ痛い。
貪り食いの攻撃を捌き損ねた時より痛い。
頭蓋骨がミシミシと軋む
「いだだだだだ、おがあざんいだいい」
「不思議なことをいう子ね、こんなに優しく触っているのに痛いだなんて。面白いこと言うわね」
そのまま掴み上げられた状態で別室に連れていかれる。
戦闘用に強化魔法を使ってなかったとはいえ、今回の方がピンチかもしれない。
あぁ手足に力が入らなくなってきた、僕はここまでみたいだ。
奏さんごめんね、折角治してもらったのに三途の川的な何かが見えてきたよ。
三途の渡し相手に、値切り交渉を始めようとした矢先に解放された。
かなりふらふらしてるけど僕は生き残ったぞ、この年にして2度も死を意識するとは思わなかったけどさ。
「さぁ瑠璃は何でさっきあんなことを言ったのかお母さんに教えてちょうだい」
手を前に出して、少し待ってとアピールする。
本気と書いてマジで今ちょっと厳しい、辛い。
落ち着く時間を貰おうと思ったら、ドスンと僕に衝撃が走る
「瑠璃は私の事が嫌いなの、私が守れなかったからもういらないの?」
奈央が泣きながら突っ込んできたようだ、普段の僕なら受け止めて見せるけど今はむり。
とどめを刺された僕はそのまま倒れるのであった、なおつょぃ
俗説
魔力量が多い者に鬼は寄ってくるといわれるが、実際は違う。
魔力量が多い者が鬼によって行ってるのが正しい。
魔力の少ない者を守るために前線に踊り出ることからこんな俗説が生まれた。
正しかった場合、戦線を維持とか言う暇もなく鬼達は京都と茨木に突き進んでいってるはず。