表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラストヒーローズ   作者: やましくないヤマシィ
江戸懐古編
51/52

再生3

「紅葉様がお帰りになられました!!」


家(というより寺だが)に着くと侍従たちに迎えられ、そのまま親父のもとへ向かうことになった。

常田に連れられ、家の最も奥に位置する部屋に進む。

そこは父親の書斎であった。


「何をしに帰ってきた?」


親父の一言目は冷たく言い放たれたものだった。

龍神睡蓮、俺の父親は部屋の壁にある掛け軸の前で正座をしている。

眼はこちらを見つめ、手は長く伸びた髭に当てている。


「別に、目的があって帰ってきたわけじゃない。目的を達成したから帰ってきただけだ。」


「ほぅ……それで、目的とは?」


黒い瞳がその目力を増していく。


「あんたを超える……それだけだ。」


2年前、突如現れた闇隠衆やみがくれしゅうと名乗るもの達が現れた。

彼らは死んだ動物の魂を現世に引き戻し肉体に結びつける技術を用い、人々を襲った。

個々人の実力は当時の俺のそれをはるかに凌いでいた。

そんな中彼らと対等に戦えたのは睡蓮だけだったのだ。

力の無さを恥じた。

力の無さを悔んだ。

力の無さを恨んだ。

何としても睡蓮を超える、ただその一心で二年間過ごした。


「そうか……して、強くなったのか?」


彼の視線が俺の全身を巡る。

全身から出る霊力を見ているようだ。


修行に出た二年間、様々な霊に遭遇した。

人に憑依する霊から空間に影響を及ぼす霊まで会った。

対抗するために霊力を使った術を編み出し、改良し、昇華していった。

だからこそ、はっきり言える。


「あぁ。強いよ、あんたよりも……」


「報告します!!闇隠衆と見られる者が現れました!相手は半月の叢雲むらくもと思われます!」


襖の向こう側からその言葉が飛び込んでくる。


「なら、行って対処してこい。強くなったのだろ?」


「あぁ、言われなくともそのつもりだ。……常田!」


「はっ!」


襖から常田が現れる。




「奴のところへ案内しろ。」






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ