救出4
「エドワード、爆弾の設置は?」
輸送艇に戻り、運転席に座る副長のエドワードに聞く。
「動力源と思われる箇所の周辺4ヶ所に設置しました。」
「そうか、流石と言ったところだな。」
「艦長も救出お見事です。」
本当に頼りになる。
彼とは、アンドロメダに配属が決定してからの仲だが、今では艦内で最も信頼できる奴だ。
「あぁ、一応は……救出か……」
途中、薩美君の知り合いとあんな形で会うとは思わなかったが……
カルダノに支配されていたというより、自らの意思で僕らを狙ってきていた。薩美君たちが関係しているのはわかるが、「見捨てた」と言う言葉は気掛かりだな。
当の薩美君は今、輸送艇の後部で座っている。
彼も彼の友人たちも彼同様、暗い表情をしている。
「こちら輸送艇のエドワード副長だ。デルタ分隊に護衛を要請する。」
『こちらデルタ分隊の仙崎。すぐに向かいます。』
後は、アンドロメダに戻り次第爆弾を爆破させる。
地球人の安全を確保が第一だからだ。
すぐにファイター隊が来てアンドロメダに向け動き出した。
「結衣ちゃん、艦長たちが戻って来るって!」
「ほんと!?すぐに輸送艇側に援護射撃を始めて!」
ゆう君たちは上手くいったかな……
「ファイター隊から連絡です!αβ両部隊とも被害甚大!残り10機!」
「すぐに撤退するようにいって!」
取り敢えず今は目の前の敵をなんとか食い止めないと……
それに、気掛かりな点もまだ解決してないし。
「アンドロメダに着艦完了。」
宇宙船で移動を始めてから、しばらくして船は停止した。
どうやらどこかに着いたらしい。
「アンドロメダ……?どこかで……」
金作の隣に座っていたてっちゃんが呟くのが聞こえる。
「どうかした?」
綾月さんがそう問う。
「いや、僕どこかで聞いたことがあるんだよね……」
てっちゃんが考え始める。
「えーっと皆さん。本当は手厚いサービスをしたいとこなんですけど、今戦いの真っ最中だから取り敢えずここにいて下さい!」
その時、前方にいた梅宮さんが後部にいた僕らにそう伝える。
直後、ドアが開きシューっという音とともに空気が流れ込んでくる。
「一応クルーは付けますので、何かあったら言ってください!……行くよ!」
そう言って梅宮さんたちはドアの向こうへと走っていった。
「あ、ゆう君!おっかえりーーっ!!!」
司令室のドアを開けた瞬間、結衣が飛びついてくる。
「んぐっっ⁉︎首っ……しまっ……しぬっ……」
結衣の突っ込むスピードと腕の位置が悪く
(ラリアットじゃねぇか‼︎)
と思わずにはいられない。
「あ、ごめん!」
「ごほっごほっ……で、状況は?」
「最前線で戦っていたαβ部隊の被害が甚大だから引くように伝えてある。そっちはどうだった?」
「一応連れ去られた人たちの救出には成功した。あとは……」
目の前のスクリーンに目をやる。
「目の前の敵をどうにかするだけか……」
『残念だけど、それは無理そうだね。』
突然艦内の放送がかかる。
その直後、司令室の明かりが消え、非常灯に変わった。
「何が起きてる⁉︎」
放送で流れてきた声は……
「ミカエルか?……」
聞き覚えのある声だったからすぐに分かった。
『正解。』
「アンドロメダに何をした!」
エドワードが隣で大声をあげる。
『見ての通りさ。君らを売った。』
その声に合わせるかのように、クルーの
「艦長ダメです。舵が取れません!」
「ミサイルも発射不能です!」
という知らせが入ってくる。
そして一番悪い知らせがやって来た。
「敵の大型レーザー砲からレーザーが発射されました!」




