救出3
梅宮さんに体勢を崩された茂部一君は起き上がり今度は梅宮さんを狙う。
「おい、テメェから殺されてぇのか?……っ⁉︎」
狙いを定めた直後、彼の体の装甲の一部が壊された。
茂部一君が睨むその先には、銃を持った梅宮さんの部下が2人いた。
「殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す殺す‼︎」
茂部一君は左手から白くて丸い物体を取り出しこちらに投げつけてくる。刹那、その物体は爆発し……
(ッ⁉︎)
梅宮さんに体勢を崩された茂部一君がたちあがろうとしていた。そして右手の銃で梅宮さんを狙う。
(あれ?さっき見た光景?)
「おいテメェ殺されてぇのか?」
狙いを定めた直後、彼の体の装甲の一部が梅宮さんの部下によって壊された。
(まずい、このままじゃ……)
「梅宮さん、彼の左手を狙ってください‼︎」
梅宮さんがパッとこちらを振り返る。
自分でもわからない。
何が起きているのか。
梅宮さんは訝しげな表情をしていたが、俺があまりにも険しい顔をしていたのだろうか?すぐに「あぁ」と返事をして、銃を向け茂部一君の左手を撃つ。
爆弾が爆発したような音とともに茂部一君の左手が吹っ飛ぶ。
「くそッ‼︎」
茂部一君がものすごい形相で睨んでくる。
「おい、薩美。テメェ何しやがった?」
体勢を立て直しながら、右手の銃をこちらに向けてくる。
「きゃぁっっ!!」
綾月さん達が逃げた方向から悲鳴が聞こえる。
(皆んなが逃げた方向からもカルダノが来たのか……)
次の瞬間だった。目の前に立っていた茂部一君の体が爆音と共に吹っ飛んだのだ。
「艦長!」
その声は先ほど悲鳴が聞こえた方からした。
声の主は体格がしっかりしていて、その手には大型の銃を持っていた。
(先ほど聞こえた悲鳴は、あいつらがこの人にあって上げたものだったのか。)
「あぁ、エドワード。ナイスタイミング!よし、じゃあみんな行くよ!」
そう言って梅宮さんとその部下は綾月さん達が向かった方へ走り出す。
そのあとをついていこうとした時、
「さ……つみ……何で俺がテメェみていな野郎に負けなきゃいけないんだ……」
と茂部一君が呟くのが聞こえた。
確かに僕たちはあの時同級生の多くを切り捨てた。
そう。
茂部一君を見捨てて。
そして、今、彼を救わないと後悔するのだろう。
彼の方を振り向こうとした瞬間、金作に腕を掴まれる。
「お前が行く道はそっちじゃないだろ?」
そう言う金作の表情は、とても苦しそうだった。
「たとえ他人を見捨てたとしても、俺たちは……生きるんだ。」




