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ラストヒーローズ   作者: やましくないヤマシィ
宇宙奪還編
39/52

外縁部での衝突4

−大型砲の戦艦が撤退する10分前−


「死ぬぞ、お前ら。」


数が多いんだからまともに突っ込むなよ。

小惑星の陰にいたカルダノのファイター部隊を発見した俺たち、δ分隊は戦闘を開始しようとしていた。


「真面目で俺に従う奴はいるか?いるなら、すぐにガス弾を衛星上に撒き散らしてくれ。スコープはサーマルに変えておけよ。」


「「「了解」」」


良かったー、返事が返ってこなかったらどうしようと思ってた。


「つっこんでる奴らもろともガスのない場所から掃射しろ。馬鹿共の事は気にしないで良い。」


「お、おい隊長さんよ!ちょっと待ってくれよ!」


「大丈夫、お前らは突っ込んで敵の注意を引けるんだから役に立ってるよ。」


「そういうことじゃねぇから!」


「ゴチャゴチャうるさいんだよ。死にたく無いなら全速力でそこを突っ切って奴らの裏手に回れ。そっから撃ってろ!」


「りょ、了解!」


やっと言うことを聞くようになったか……


「よし、掃射開始!」


無鉄砲に敵に突っ込んでいき、味方を危険にするようなスモークを放ったことで、カルダノの統率は乱れたようであとはすぐに片付いた。


30秒くらいか。

まぁうちの統率が取れていない割に早かったかな。


「仙道隊長。アンドロメダから連絡です。すぐにカルダノの大型砲持ちへ攻撃に向かえとの事です。」


人使い荒いな、あのリア充。


「すぐ向かう。」



カルダノの大型砲持ちの横にいた護衛艦2機はすでにエンジン部をやられたようだった。

横の2機には他の分隊が攻撃しているようだから、真ん中のやつだけ狙えばオッケーか。

敵のファイターの数も減っているようだから幾分か楽だろう。


「作戦は?」


「腕に自信のある奴は敵の攻撃を避けつつ全方向から一斉に攻撃を仕掛けろ。自信のない奴は俺についてこい。砲撃台の根元に攻撃を集中させて反撃を許すな。なんか文句あるやつはぶち殺すぞ。」


「了解‼︎⁉︎」


だんだん扱い方がわかってきた。


カルダノの大型砲持ちの船はこちらのベテルギウス同様、そうすぐに連射できるようではなかった。


「仙道隊長、敵ファイター部隊が12機正面から向かってきます。」


「お前らは気にするな。全員俺がやる。」


「⁉︎」


訓練時代、命をかける戦いをしたくてたまらなかった。

攻撃してくるように計算されたプログラム内の戦闘でも、全く興奮しなかった。

俺がしたいのは、、、


「生き抜くためにする殺し合いだぁぁ‼︎‼︎‼︎」


一気に機体のスピードを上げ、ミサイル発射のスイッチへ手をかける。

敵の数は12機。ご丁寧に編隊を組んで向かってくる。


「んなんじゃ、甘ぇんだよぉ‼︎」


相手の射角から少し上に上がる。

射程圏内に入ってすぐ、先頭の1機の通常燃料タンクが入っていそうな後部の膨らみへミサイルを放つ。射角から上に上がったのは、タンクを狙えるようにするためだ。

予想通りそこには燃料があったようで、内部から爆発を起こした。


「しかもここに艦隊がいるって事は相当燃料積んでいるんだろ?」


爆発の被害は一気だけにとどまらず、その後続機、また両サイドを進んでいた機体にも及んだ。お互いに衝撃で自由を失ってぶつかったり、そのまま粉々に分解されたりだ。


「後16機」


爆発から逃れようとしているファイターを端から狙う。


攻撃をしようという意思のない奴ら相手だとただ狙い撃つだけのゲームだ。


編隊がバラバラになったタイミングで後ろからミサイルの雨が降りかかってきた。


「おい、何もしなくていいっただろうが」


「時間がかかるじゃん?」


「ったく余計なことをしやがって。」


そう言いつつ、笑みがこぼれる。

名前を覚えてすらいない中でも何とか連携を取れるようになっては来ている。


「んじゃ片付けるか。」



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