外縁部での衝突3
「艦長!本艦の護衛についていたδ分隊がペテルギウス付近にいたカルダノのファイターを発見、次いで交戦を始めたようです!敵機の数は30、δ分隊の1.5倍の数いるそうです!」
ペテルギウスばかり狙ってくるな。
まぁ、地球周辺であんだけ派手にレーザー砲をぶっ放したんだから当たり前か……
「分かった。応援を送ってもらうようシリウスに頼もう。」
「直ぐに伝えます。」
相手の大型砲持ちの戦艦を早めに潰さないと被害はどの程度になるか分からない。時間との勝負か……
「艦長、δ分隊から再び連絡です!敵機を……撃破したとの事です!」
「「「は?」」」
ブリッジにいる全員が今の報告で一瞬動きを止める。
「いや、今交戦中って報告受けたとこなんだけど……それ本当?」
「はい……」
「どうせ始めの連絡をするのが遅れていただけでしょう。」
エドワードだけが冷静さを保っているようだ。
「だよね……」
さすがに早すぎでしょ。
報告から1分も経たずに自分達よりも数の多い相手を圧倒するなんて、、、
一応後でδ分隊の名簿だけ見ておこう。
「艦長、α・β分隊が大型砲の護衛についていたカルダノ艦2隻のエンジン部の破壊に成功したようです。敵艦の出力が低下しているのが確認されました!」
よし、後は大型砲だけか……
「今連絡のつく部隊はどこ?」
「現在はδ分隊のみです!」
力を試してみるか……
「すぐにδ分隊に連絡、大型砲持ちのカルダノ艦の破壊に向かうよう言ってくれ。」
「了解!」
んで、こっちは取り敢えず何とかなりそうだから次の問題に移るか……
「何しがみついてるの?」
ここで指揮を取っている間腕にしがみついているものがあった。
「この缶詰が空かないの!」
『みかん』と書かれた缶詰を差し出してくる。
口を引っ張るタイプの缶だ。
「分かったよ。ほら結衣、貸して?」
まぁ引っ張っているのはいつも通り結衣なんだが……
ほいっと開けて結衣に返す。
「さっすがぁー、力持ちだね〜!」
「こんなんで力持ちになれるんなら良い……」
「コラァァァァ‼︎‼︎こんな時に何をやってるんですか!」
と、そこにエドワードが入ってくる。
「んにゃ?缶詰が固くて開かなかったから手伝ってもらっただけだよん。」
「はぁぁ⁉︎こんな戦闘中に?」
「いや、だってもう終わったじゃん。」
「まだ大型砲を積んでいる艦があるんですよ!」
「大丈夫だよん。ね、悠くん?」
「あ、あぁ。」
「艦長まで⁉︎まだ倒していないんですから気を抜かないでください。それに大型砲の戦艦に向かわせたのは連絡のつくδ分隊だけなのでしょう?依然危険なままなのでは?」
「んもーー、マッチョ君はうるさいなぁ。見ればわかるじゃん!」
「んなっ、何ですと!私は……」
「連絡します!辺りに貼られていた妨害電波が消えました!」
「次いで連絡します!大型砲の戦艦が方向転換し、カルダノのファイター部隊が引いていきます!」




