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ラストヒーローズ   作者: やましくないヤマシィ
宇宙奪還編
30/52

18年前①

−十八年前−

「未確認物体接近中!総員戦闘配置に付け!繰り返す……」


戦艦アンタレスに緊急の連絡が入る。


「全クルーに連絡、一番から十番まで魚雷準備、小型砲と大型方ともにミサイル一から五十装填しろ。それからセオルド艦長、マッケンジー艦長に連絡を取れ!」


「了解しました!」


すぐに連絡がつながる。


『よぉルーズベルト!全く災難だな。お前んとこの坊主今日誕生日なんだろ?ちゃっちゃと片付けて行ってやれよ?』


「あぁ、スティーブに怒られちまうからな。てかよく俺の息子の誕生日知ってんな、セオルド。どんだけお前ら仲いいんだよ……じゃねえよ、拡大してあれを見たか?砲台を三十は積んでるぞ。どう見ても戦艦だぞあれは!」


『あぁ、まさか他の星に生命体がいてそいつらがやってくるとはな。こりゃまだまだ人生楽しめそうだよ。』


「楽観主義でいいな、お前。全く相手の戦力がどの程度かも知らないだろ?」


『戦えば分かるさ。出来れば話し合いで終わらせたいんだがな…』


『お前らうるさいぞ!連絡しておいて!』


戦艦アルタイルの艦長、マッケンジーが怒ってくる。

戦艦アルタイル、大きさはプロキオンとアンタレスの中間ぐらいの大きさだ。


『とっととこっちへ来い。』


今戦艦アルタイルは接近中の物体と最も近い位置にいる。


「艦長!戦艦アルタイルに向かって接近中の物体からミサイルらしきものが発射されました!」


「聞いたか、マッケンジー。衝撃に備えとけ!」


『分かっている。』


『よし、もうちょいで着くからそれまで耐えてくれ!』


「艦長!二時の方向から小型船二十機が本艦に向かってきます。」


「こちらもミサイルで迎撃しろ。」


「了解!」


「俺は本部に連絡を入れる。その間艦を頼むぞ。」


副長に任せて本部との連絡を取りに自室へ向かう。

なぜブリッジから連絡を取らないかというと、人前では話せない内容だからだ。

自室に着き本部と直接連絡が取れる無線を入れる。


「こちらアンドロメダ艦長ルーズベルト=ルイスだ。至急本部役員の方々に連絡をついでもらいたい。」


『取り次いだぞ、ルーズベルト艦長。今こちらでも会議を開いている。要件を手短に頼む。』


出たのはボルト総司令官だった。


「新型爆弾『EtO』の発射許可を願います。」


『何⁉︎』


『ダメだ、あれは使うな!まだ調整が済んでいない!』


他の役員からも制止する声が聞こえる。


「そんなことを言っている場合ですか‼︎念には念を入れて準備しておくべきでしょう。」


『どの程度のデメリットがあるのかまだ分かっていないんだぞ。』


「しかし……」


『分かった。許可する。ただしいざという時以外では使うな。』


ボルト総司令官から発射許可が下りる。


「ありがとうございます!では。」




「よろしかったのですか?」


「ふん、なぁに被害が出たらその時は責任を押し付ければ良い。『彼の独断で発射した』とな。」


「それもそうですね。何も起こらなかったら我々のミサイルが救った、何か起きれば彼らの責任にすればいい。単純ですな。」


「彼もいい踏み台になりそうだよ。」




「艦長!射程圏内に敵艦捕捉しました!」


「装填中の魚雷及びミサイルを発射。次いで六十発装填。進路は敵艦の上部へ向え。」


「了解!」


ブリッジに戻ると報告が入った。


『艦長、アルタイルから連絡です!」


「繋いでくれ!」


『ルーズベルト、お前の艦が近づいていることは分かっている。だが、来るな!あまりにも相手の戦力が大きい。この……艦も……もう持ち……にない。』


「おい、どうした?聞こえないぞ!」


「艦長!恐らくアルタイルの通信システムがダウンしたと思われます!」


その時だった。まばゆい光が目に飛び込んできたのは。


「おい、嘘だろ……」


「戦艦アルタイル、大破しました……」











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