205話目
一応、手を出すつもりはありませんが、ヨウコさんやアイちゃんが劣勢になるようなら助けに入るつもりです。ただ、一度勝っている相手なので負けないとは思いますが。
「うちの力を見せてやるよ」
白石さんが体を変化させていきます。同時に、ヨウコさんも変身していますね。ヨウコさんは狐ということなので、尻尾がもふもふとしてて触りたくなりますね。
「うちの力はバシリスク! この力に勝てるかな?」
「バシリスク・・・?」
なんかどや顔してますが、バシリスクって強いんですかね? みんな「?」って顔してますけど。というか、一度負けてるんですよね? なんで自信ありげなんでしょう。
「ごちゃごちゃと・・・。行くよ!」
ヨウコさんは変身後、移動速度が上がっていますね。細身の獣人みたいな感じで、身のこなしが良くなっています。白石さんを簡単に翻弄しています。そして、移動したアイちゃんの方ですが、ケルベロス形態になって噛みつきまくって倒していますね。あれ? 普通に勝てそうですけど。
「ちっ、借りは作りたくなかったんだけど、仕方ない。出番や、ミカ!」
「ふあ~あ。出番無いかと思っちゃった。で、あたしは誰をやればいいわけ?」
「とりあえず、うちの方を先に頼むわ」
「分かったわ。で、報酬は期待してもいいのよね?」
「ああ。うちにできる限り、最大の報酬を用意するわ」
「おっけー、おっけー」
建物から、新しい女性が出てきましたね。やる気はなさそうに見えますが、この状況でそういう態度をとれるという事は、強いという事でしょうか?
「いちおー自己紹介しとくね。あたしは、かないみか。23番目の使徒よ」
23番目という事は、リナさんよりも後で使徒化した人って事ですよね。そして、自分の街を持ってないって事ですよね。それって、今戦っている白石さんより弱いのでは?
「あっ、今、23番って弱いんじゃね?って思ったっしょ。だけど、あたしは特殊なんだよね。力を2種類持ってるんだよねー」
「2種類だって・・・?」
なにげにヨウコさんのピンチなのでは? 普通に2対1の状況もまずいですし、私も加勢したほうがよさそうですよね。
「エリ、こっちの2人も任せていい?」
「いいわよ。ほら、ぐるぐるー」
エリはさっそく私が見張っていた2人も蔓でぐるぐる巻きにします。そして、私はヨウコさんの方へと向かいます。
「ヨウコさん、私も加勢します!」
「ああ、助かるよ。さすがにあたし一人じゃ厳しいわ」
「ふんっ、ガキ一人増えたくらいでなんだい。たかがランク2を倒せたからって、図に乗るんじゃないわよ」
「別にそういうわけじゃありませんけど・・・」
「増えたけど、あたしはどっちやればいい?」
「うちがガキの方をちゃっちゃと片づけるわ。ミカは狐っ子を片付けて」
「りょー」
私が白石さんで、ヨウコさんがミカさんと戦う事になりました。ミカさんの強さが未知数なので、早めに倒して援護したほうがいいですよね。




