204話目
「おらあぁぁ!」
ランク2の人達が元気よく向かってきましたね。それぞれの前にエリ、マミコさん、私が立ちふさがります。
「なんだ? 怪我したくなければ引っ込んでな、ガキ」
「見た目で判断しないほうがいいですよ?」
「はんっ、見た目以前にお前みたいなちっこいガキに負ける訳ないだろ」
「あっ、そっちの人も私が相手するので、勝手に行かないでくださいね」
「は? 舐めてんのか?」
体の一部が爬虫類の男性2人。それぞれ変化部分が左足と右肩なので、正直戦闘の役には立たなさそうですね。ただ、ナノマシンに適合しているという事なので、多少の怪我はすぐ治ってしまうでしょうけど。
「痛めつけろって命令だから、ガキだろうが見逃さねぇぞ、オラァッ!」
男性が私にパンチを繰り出してきました。まあ、ハルカさんと比べたら止まっている様なパンチですけど。いえ、私の動体視力が上がったからでしょうか?
「遅すぎますね」
「なっ!?」
私はそのパンチを右手で受け止めます。そのまま、ぎゅっと握ります。
「痛い! 放せ!」
「何してやがる、オラッ!」
もう一人の男性が、私に向かって変化している左足で攻撃してきました。まあ、それも受け止めるんですけど。
「はい、ぎゅ」
「いてぇ!」
私は左足首を握りつぶします。再生するにしても、骨折は治るのにそれなりに時間がかかるでしょう。
「あ、勝手に動かないでくださいね? 逃げようとしたり、再び攻撃しようとしたら、またどこか折らないといけなくなるので」
「わ、分かった・・・」
どれくらいで治るか分かりませんが、これで下手に動くことは無いでしょう。エリの方を見ると、すでに男性2人が蔓でぐるぐる巻きにされてますね。マミコさんの方を見ると、マミコさんも腕から出した蔓でぐるぐる巻きにしてますね。植物系あるあるなのでしょうか? まあ、便利ではありますよね。
「ヨウコさん、こっちはもう大丈夫ですよ」
「は、早いね・・・」
「お前達、何してる! 力を持っていたのは驚いたが、それくらい何とかしろ!」
「む、無理言わないでください!」
白石さんに再び命令されたぐるぐる巻きの男性が、抜け出そうとして抜け出せなかったようですね。
「さて、お互い邪魔なくやれそうだな?」
「ちっ、役立たずが・・・。まあいい、うちが先に片づければ済む話だな」
あっ、口が悪そうですね。後ろのランク3の人達も少し苦笑いしてるから、これが普段の白石さんなのでしょうか。これって自分で人望を減らしてますよね。
「じゃあ、今回はあたしが相手するわ。アイは後ろの奴らをお願い」
「分かった。おい、うちが相手してやるからこっちへ来い!」
アイちゃんは、後ろの男たちを他の場所へと誘導し、場所を移して戦うみたいですね。




