↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビにされた  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

203/216

200話目

 ヨウコさんがマミコさんに連れられて建物の中へと向かった。私はその話には参加しないので、外で待つことにする。マミコさんと敵かもしれないヨウコさんを2人きりにしないよう、エリが一緒に中へ残った。


「アイちゃん、帰ってこないなぁ・・・」


 20分ほど経ったけど、アイちゃんは戻ってこない。どこまで頭を冷やしにいったのだろう? 

 どんな話をしているのかは分からないけど、1時間くらい経った。すると、アイちゃんが戻ってきた。汗だくで。なんで頭を冷やしに行ったのに息切れしながら戻ってきたんだろう?


「アイちゃん・・・?」

「ちゃんづけは・・・いや、それはいい。さっきは悪かったわね」

「ううん、別に構わないよ」

「それはそうと、本当に年上なの?」

「さっき言った年齢は本当。だけど、10年ほど寝たきりだったから、私の記憶は中学までだけどね」

「それは・・・」

「あっ、別に病気や怪我で寝たきりだったわけじゃないよ? この体になるのに10年かかったって感じかな?」

「じゃあ、本当に年上なん・・・ですね」

「別に話し方は変えなくてもいいよ。さっき言った通り、私としては中学生な感じだから」

「分かったわ。それで、ヨウコは?」

「中でマミコさんと一緒に話してるよ。アイちゃんも入る?」

「いや、うちはいい。説得とか、話し合いとかは苦手だから」

「私も。だからこうして外で待ってるの」

「そっか」


 それからしばらくお互い黙った。何を話せばいいのか分かんないし。あ、気になることはあった。


「2人で活動してるの?」

「ああ、そうだよ。ヨウコとは子供のころからの知り合いなのよ。愛知を出てからこの力を得た。そして、ヨウコにも力を分けて、一緒に暮らせるところを探してた。広島なのは、ここにきて戦力が整ってきたからだよ」

「そうなんだ。どうやって力を分けたの?」


 私は純粋に気になったので聞いただけなんだけど、アイちゃんの耳が赤くなった。


「えっと・・・キスで・・・」

「え? キス?」

「そう。私は犬から力を得たんだけど、ヨウコには多分キスで力が移ったと思う。それ以外、思い当たるふしは無いし」

「キスで・・・」


 え。ヨウコさんもアイちゃんも女の子だよね? なんでキスしてるの? どういう雰囲気で? どういうタイミングで? なんで? なんで?

 私は口に出そうになった言葉をぐっと飲み込む。聞きたいけれど、聞いちゃいけない感じがするし。アイちゃんとヨウコさんは親戚だって言ってたから、きっとナノマシンも馴染んだんだろう。それは問題ないけど、そのナノマシンの分け方がキス・・・。

 私とアイちゃんは、しばらくお互いの顔を真っ赤にしながら無言でたたずんでた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。