↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビにされた  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

178/234

175話目

 高木と呼ばれていた男を縛って放置し、中尾と呼ばれた研究者っぽい人の入っていた部屋へ向かいます。


「じゃあ、開けるわよ」


 さっき入っていったばっかりなので、トラップなんかはないとは思いますが、念のためにゆっくりドアを開けます。・・・うん、特に爆発とかはしないみたいですね。

 ドアを開けて入ると、中は機械でいっぱいでした。部屋の中央に、一人の少女が両手を天井からつるされた鎖に縛られて囚われています。首にも首輪がついています。胸の部分は蔓で少し隠していますが、上半身は完全に裸で、下半身はへそから下を蔓に覆われています。ユカリさんの変身後みたいですね・・・。ちなみに、顔はうつむいていて、髪で隠れていて見えません。


「やはり来たか。そう簡単にやられるようじゃぁ研究対象にもならないからなぁ」

「仲間を見捨てたって事?」

「仲間? 衣食住を提供する代わりに護衛する契約をしただけの男だよ。そんなことはどうでもいいだろう?」

「助けて・・・助けて・・・」


 アヤヒさんと男が話している間も、少女は助けてとつぶやき続けています。それと同時に私に救難信号が送られてくるので、私に助けを呼んだのはこの少女で確定ですね。それにしても、この声は・・・?


「さあ、化け物には化け物が相手する。こいつらを捕まえれば少しは自由をやろう。やれ」


 男がそう言うと、機械についているボタンを押します。すると、少女を繋いでいた手首の枷がはずれました。

 少女は、だらりと腕を下げながら、顔を上げます。その顔を見て、私はすぐに思い出します。私が最後に見た姿よりも少しだけ成長していますが、間違えようがありません。


「え・・・り・・・? エリ、エリでしょ!」

「・・・誰? ・・・誰でもいい、苦しい・・・助けて・・・」

「早く捕まえろ! じゃないと、こうだぞ!」


 男はリモコンを取り出すと、そのつまみを右に少し回します。


「きゃあぁぁぁ!!」


 エリが叫びました。男がつまみを戻すと、エリも大人しくなりました。あのリモコンでエリを苦しめているみたいですね。恐らく、首輪に何か仕掛けがありそうですが、首輪は簡単に外せそうもありません。

 

「さあ、分かったならやれ」

「うぅ、ああぁぁあ!」


 エリは、苦しみから逃れるために私達に向かって足元の蔓を伸ばして槍の様に刺してきます。


「カエデ、知り合いなの?」

「はい。それと、私を呼んでいたのも彼女です」

「そっか、それじゃあ倒すわけにもいかないわね・・・」


 私とアヤヒさんは反撃するわけにもいかず、回避に専念します。がむしゃらに蔓を伸ばしてくるだけの単調な攻撃なので、ハルカさんに鍛えて貰った私なら簡単に受け流せますし、アヤヒさんは普通に回避してます。


「おい、もう一人はどこに行った? まあ、こういうものもあるんでな」


 男は、ゴーグルのようなものを装着しました。そして、右手に拳銃を持ちます。


「そこだ!」

「きゃっ! なんで見えるのよ!」

「ふっふっふっ、これはサーモゴーグルと言ってなぁ、赤外線を感知するんだよ。だから、お前の姿も簡単に分かるんだよぉ」

「そんなの、ずるいわよ!」

「化け物を3人も相手してるんだ。使えるものは何でも使うさぁ」


 確かに、こっちの方が有利ですかね・・・? しかし、リナさんの透明化が見破られるとなると、奇襲も出来ませんね。エリを傷つけたくないですし、エリは攻撃をやめると男に苦しめられますし。


「さあ、もう少しだ! やれ、早くやれ!」

「隙あり!」

「なぁっ!?」


 興奮していた男の隙をついて、リナさんの舌が男のリモコンを奪い取ります。さすがカメレオンの舌ですね!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。