↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビにされた  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

165/235

162話目

「では、本殿の方へご案内します。そこへ付近の寝具等を集めて皆で暮らしていますので」

「お願いします」

「ワシらもついていきますかい?」

「いえ、私一人で大丈夫です。引き続き、見張りをお願いします」

「分かりました」


 どうやら、マミコさんだけで私達を案内してくれるみたい。私が言うのも変だけど、不用心過ぎない?


「くすっ、私だけで案内するのが不思議ですか?」

「はい。別にあたしたちの事を信用したってわけじゃないよね?」

「そうですね。もし、あなた方が急に暴れたりしたら困りますね。けれど、私には不思議な力がありますので」


 マミコさんはそう言うと、手をすっと持ち上げました。そして、下に向けた手のひらから何か長いものが垂れてきます。


「触手・・・?」

「ち、違います! 蔓ですよ、蔓。変な勘違いしないでください」


 マミコさんが慌ててそう訂正した。よく見ると、植物のヴァリアントの様な蔓でした。


「・・・驚かないんですね?」

「あたしたちは見慣れてるし」

「そうですか。もしかして、あなた方も同じような力をお持ちですか?」

「まあ、そうだね」


 アヤヒさんがそう言うと、マミコさんは少し警戒したように眉をひそめました。


「・・・本当に、敵じゃないんですよね?」

「ええ、敵じゃないわ」


 リナさんが答えました。私達は別にここを破壊しに来たわけじゃないので、敵ではありません。けれど、どうしてマミコさんが使徒化しているのか気になります。


「能登さんはユカリさんの親戚ですか?」

「えっと、ユカリさんと言う方は存じ上げません。一応、苗字を伺っても?」

「田村。田村ユカリさんです」

「うーん。私の記憶にその様なお名前の方は居ませんね」


 だとしたら、親戚じゃないのに使徒化したってことだろうか。ここにアオイさんが居れば何かしら分かったかもしれませんが、私じゃまったく分かりませんね。


「いつからその力を?」

「種を拾いまして。その種を拾った瞬間、私の左手に潜り込んできました。一種の寄生と言えばいいんでしょうか。今はこれ以上私を侵食する事もありませんし、ある程度こうして私の意志で動かすことが出来ます」


 マミコさんはそう言うと、出した蔓をうねうねと動かします。確かに、意思があるかのような動きですね。


「じゃあ、お返しにあたしの力を見せるよ」


 アヤヒさんはそう言うと、メキメキと体を変化させていきます。口が少し突出し、足が曲がり、体毛が生えて四つん這いになりました。


「まあ、かわいいワンちゃんですね!」

「オオカミ! これ、オオカミだから!」

「そうでしたか。では、かわいいオオカミさんですね」


 普通の感覚からしたら、結構な異形に見えると思いますけど、マミコさんは普通に受け入れていますね・・・。


「こういう力が無いと、旅なんて出来ないからね」

「そうですね。私も、この力のお陰で大抵の暴力沙汰は解決できますし」


 マミコさんのしょく・・・蔓は思ったより力があるみたいですね。もしかして、私を呼んだのはこの寄生した蔓でしょうか?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。