140話目
「それで、あの2人は結局どちら側なの?」
「2人はマリアさんの親戚で、ランク4の力を持っています。あっ、アヤヒさんはランクは分かりますか?」
「ええ、分かるわ。一応、可能な限り情報は集めたから。それに、協力者も居るのよ」
「協力者ですか・・・? もしかして、アヤヒさんの親戚の方とかですか?」
「違うわよ。カエデちゃんも知ってる人よ」
「私が知ってる人・・・?」
私が知っている人物の中で、アヤヒさんに協力するような人は思い当たらない。父親は絶対違うし、エリはアヤヒさんは知らないはずだ。当然、他の学校の友人も知らないと思うし、私の親戚も知らないはず。一体、誰だろう?
「分かんないみたいね。ミカコさんよ。彼女が、カエデちゃんが使う予定だったナノマシンも含めていろいろと手伝ってくれてるの」
「あっ、あー! ミカコさん! なるほど、そうなんですね!」
私の中では、ミカコさんはマリアさんに殺されたものだと勝手に思っていました。研究所に死体は無かったので、生きてる可能性は十分にありましたね。
「それで、話を戻すけど、あの2人がマリアの親戚なら、敵って事じゃないの?」
「どうなんでしょう? 実際に、2人に聞いてみたらどうですか?」
「え、それで正直に答えると思ってるの?」
「うーん、どうでしょうか。ハルカさんはユカリさんの護衛を真面目にこなしていますし、リナさんとはすでに決着がついた後なので、今更裏切るような行動をするとは思えないんですけど」
「カエデちゃんがそう判断するなら、少なくとも今の時点ですぐに敵に回るということは無いのかしら?」
「どうだろうな。利害が一致しなければ、敵となると考えた方が良いのではないのか? 私達は、マリアの目的もまだ知らんのでな」
「マリアは大々的に宣言してるわ。自分が世界を統べると」
「世界を統べる・・・ですか? それって、目的が世界征服ってことで合ってますか?」
「ええ、合ってるわ。実際に今は日本以外の国を、マリアとマリアの側近が攻めに行ってるのよ。いつ帰ってくるか分からないけど、帰ってきたときには日本以外の国がマリアに負けたって事になるわ」
「そんな・・・。マリアさんにそんな力があるんですか?」
「少なくとも、警察も自衛隊もマリア側に負けたわ。日本はすでにマリアの占領下にあるといっても過言じゃないの。でも、私たちが居る。私達の力は、マリアに対抗できると思ってるわ」
「そう・・・なんですね・・・」
私が思っている以上に、マリアさんの力は強大で、それ以上に世界が危険な状態に陥っていることが分かりました。




