128話目
私達は、四国へ渡るために明石海峡大橋へと向かっている。案内はリナさんで、手にはいつの間に手に入れたのか地図を持っていた。
「リナさん、地図なんていつの間に手に入れていたんですか?」
「ん? 普通にリエお姉ちゃんから貰ったんだよ。さすがの私も四国へは行ったことないから道の確認をしないとね。役所や個人宅にも地図くらいあるでしょうけど、あなた達は持ってないの?」
「そういえば、持っていませんね・・・」
私はそう言われて、ずっとリナさんやアオイさんを頼りにしすぎていたと感じました。知らない場所へ行くにも、ずっとついていくだけだったのだから。もう少し、自分自身でも考えてこれから行動しないといけない。
「まあ、一人が持っていればいいでしょ。帰るだけならハルカお姉ちゃんも道は分かるし」
地図を見ながら、大きな道に沿って橋へと到着した。橋はずっと手入れされていないけど、普通に渡れそうだ。
「こんな重要そうな場所なのに、誰も居ないのかしら」
「! リナ、上だ!」
「上? きゃっ!」
アオイさんが叫ぶのと、リナさんが何かに攻撃されるのは同時だった。
「―――鳥?」
それは鳥に見えますが、明らかに大きさがおかしいです。それに、見たことが無い姿をしています。
「あれは、コンドルか? 馬鹿な、日本には存在しないはずだ。それに、姿も微妙に違う」
「鳥のヴァリアント? そんなの、初めて見るわね」
「ヴァリアント・・・? そんな、まさか・・・あのDNAは、誰も摂取してないはずだ」
「アオイさん、心当たりがあるんですか?」
「一つだけある。鳥のDNAを持ったナノマシンは、カエデ、君が飲むはずだったものだ」
「え・・・? でも、それって確かマリアさんに割られましたよね?」
「そうだ。だから、存在していないはずなのだ」
「その話は後にしろ! 敵が居る以上、撃退しなければならない。私が銃で撃ち落とす」
私とアオイさんが話している間に、ハルカさんはコンドルに向かって銃を撃つ。さすがに飛んでいる鳥に当てるのは難しいのか、なかなか当たらないみたい。ユカリさんは新しい種を作ってハルカさんに渡している。
コンドルがもう一度私達に向かって飛んできたとき、ハルカさんの弾が当たった。即座に生えた蔓がコンドルに絡みついて墜落させる。
「よし、捕まえたぞ。ついでに、食料確保だな」
「え、食べるんですか? ヴァリアントですよね?」
「鳥は鳥だろう?」
「恐らく食べることは無理だろうな。きっと捌くとミイラ化するだろう」
「・・・そういえばそうか。だったら、止めをさしておこう」
ハルカさんがコンドルの首をコンバットナイフで切り落とす。すると、首が再生しようとしたけれど、エネルギー不足でミイラ化して死んだみたいだ。




