表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビにされた  作者: 斉藤一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

119/122

117話

 大阪から兵庫までは大体100キロくらい。だから本当なら今日中についていたはずだった。けれど、まだ50キロくらいの所でリナさんが・・・。


「ごめん、お腹痛い! ちょっとトイレ!」


 と言ってその辺の民家へ入っていった。当然、このあたりの民家に水は流れていないので外でするのと変わらないんだけど、気分の問題かもしれない。勝手に人の家でするのはどうかと思うんだけど。


「ふぅ。お待たせ。やっぱり、ご飯を食べた後に走るとお腹が痛くなって」

「大阪で食いだめとか言って沢山食べるからですよ」

「だってご飯がおいしかったんだもん。さすがユカリさんが作った食料なだけはあるわ」


 リナさんがユカリさんを褒めるので、私も怒るに怒れなくなった。その時、ハルカさんが銃を構える。


「誰!?」


 ハルカさんが叫ぶと、建物の陰から複数の人間?が四つん這いで走ってきます。大人の男性と女性。どこか東京で見たおじさんを彷彿させる雰囲気です。服もボロボロで、半裸に近い格好です。


「こんなところに人が?」

「いや、あれはヴァリアントだ! 私がまず銃で止めてみる」


 ハルカさんが銃を撃つ。拳銃だからかそれほど命中率は良くないけど、弾がユカリさんの特性の種なので、体のどこかに当たるだけで向かってくる人たちを拘束した。


「ちっ、数が多い! 私はユカリを守る」

「分かりました、私は正面に行きます!」

「じゃあ、私は右かな」

「私は残りの左ね」


 私は正面に、右はアオイさん、左はリナさんが受け持つことになりました。私に向かってくる女性は、アヤヒさんに少し似ていますが、知性を感じさせない表情です。


「とりあえず、大人しくしてください!」


 私は女性を抑え込む。すると、ハルカさんが銃を撃って蔓で拘束してくれます。全員を拘束し終わったので、みんなで集まります。


「このタイプの変化はアヤヒ君だな。恐らく、アヤヒ君のナノマシンを取り込んだ動物を食べたのだろうな」

「ということは、この人たちは普通の一般人ってことですか?」

「そうだな。まあ、服がボロボロなことを見ると、こうなってから結構な月日が経っていると思うが」


 前にワニの時にリナさんとアオイさんから聞いたヴァリアントについてを思い出す。リナさん的にはナノマシンで力を得た動物、もしくは力を得たけど知性を失った人間という扱いみたい。アオイさんの話では、動物は特に近しいDNAが多いため力を得やすいと。実際、私達は何匹も力を得た犬を見ていた。

 だから、この人たちがヴァリアントならば、この辺りにアヤヒさんが居た事があることになる。


「ちっ、役に立たないやつらだなぁ! あたし自身がやらなきゃなんねーとはな!」


 そう考えていた時に、女性の声が響き渡った。まさか、話せる人が居るとは思わなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ