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ゾンビにされた  作者: 斉藤一


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114/122

112話目

「ところで、報酬の件なのだが・・・」


 私達とユカリさんの話が一段落したところで、オミさんがソワソワとした様子で会話に入ってきた。


「あら、ごめんなさい。待たせてしまったわね。さっきも言った通り、好きなものを作ってあげるわよ」

「それは助かる。それなら―――」


 オミさんが手帳を見ながらいくつかの植物名を挙げた。


「じゃあ、出すわ」


 対してユカリさんが手を前に出すと、指先からいくつかの種が落ちる。オミさんはそれを受け取ると、ハルカさんへと渡した。ハルカさんはその種をどこかへと運んでいく。


「これで食料事情がかなり改善される。それどころか、幅広い料理が作れるようになるだろう」

「それじゃあ、必要な種をすべて作るわよ。その代わり、私はカエデちゃんと一緒にこの街を出ていくわ」

「それは許可できない。引き続き、この街でアヤヒの情報を集める。それではだめなのか?」

「少なくとも私は自分でアヤヒさんを探したいです。ただ待っているだけなんて耐えられません」

「だったら、ユカリを引き続きこの街へ置いておく事はできないか? 自然災害等でユカリの力が必要になる時があるだろう」

「私もユカリさんと一緒に居たいので、この街に留まるようなお願いはしません」

「では、この街から出すわけにはいかないな」


 オミさんの目が爬虫類へと変わる。対して、ユカリさんの腕が蔓のように変化する。


「もし敵対するなら、例えこの街から出られなくても、私があなた達に協力することは無くなるわよ」

「・・・・・・・・・」


 オミさんはしばらく考えた後、目が元へと戻る。例え力づくで監禁に成功しても、協力が得られないことが明白だと諦めたのだろう。


「分かった。代わりにハルカをお前たちの護衛として付ける」

「ハルカちゃんを? 貴重なランク4をこの街から出すの?」

「仕方ないだろう? 他にお前たちに釣りあう人員は居ない」


 どうやらハルカさんはランク4らしい。まあ、人間の見た目で護衛隊長をやってるくらいだから、予想はしてたけど。リナさんの親戚みたいだし。


「ハルカが戻り次第、事情を説明するからそれまでは待っていてほしい」

「分かったわ。それじゃあ、残りの種も作ってあげるわね」


 一応交渉は成立し、ユカリさんはオミさんの言う植物の種を作り出していった。

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