108話目
しばらく道なりに歩いていくと、大阪方面から数人こちらに歩いてくるのが見えた。
「誰か来ますね」
「自衛隊が着る様な服を着た集団だな」
「あっ、それは防衛任務に割り振られた人たちだから、絶対に攻撃しないこと! 下手に動かず、ここで待ちましょう」
「分かりました」
リナさんが言う通りに、ここで大人しく待つ。しばらくして、5人の女性が私たちの近くに到着した。
「私は防衛部隊長の戸松遥(CVイメージ ゼロツー)。ドローンで見慣れない人影を発見したので確認しに来た。身分証はお持ちですか?」
「ハルカお姉さま、私です、リナです」
「リナちゃん・・・? 確かに、親戚に似たような子を見たことはあるけど、あれから数年たっているし、見た目が幼すぎないかしら?」
「力を得た時に、若返ったの。私の力の関係で、身分を証明するものは持っていないわ」
「どちらにしろ、他から来たのならここの身分証は持っていないでしょうし・・・。オミ様に確認するわね」
ハルカさんが、大きめのポケットからトランシーバーを取り出し、連絡を取り始めました。
「こちら防衛部隊長の戸松遥。確認したいことがあるのでオミ様に繋いで」
「分かりました・・・・・・・・・OK、通信を繋げます」
「―――オミよ。何かあった」
「リナと思われる少女と、他2名を発見いたしました。どうしますか?」
「リナ・・・? とりあえず、ドローンの映像を回してもらえる? 確認するからちょっと待ってて」
通信が切れました。どうやらしばらく待たなければならないようです。私達は、5人の防衛部隊とやらの人達に監視されているので、大人しく待ちます。しばらくすると、ハルカさんのトランシーバーが反応した。
「こちらオミ。リナの姿を確認した。とりあえず、リナと話をさせてもらえるかしら?」
「分かりました。・・・オミ様が話をしたいそうだ」
ハルカさんがリナさんにトランシーバーを渡しました。
「リナよ。ちょっと知りたいことがあってここを訪れたの。後ろの二人は東京から連れてきた部下だから、一緒に入れてもらえる?」
「知りたいこととは、トランシーバーでは話せない事か?」
「別に話しても良いわよ。人を探しているの。ユカリとアヤヒっていうの。何か知ってる?」
「・・・その情報はタダでは渡せないな。いいだろう、中へ入れてやる。ハルカに代われ」
リナさんが再びハルカさんにトランシーバーを渡した。
「ハルカ。リナを入れてやれ。ただし、変な動きを見せる様ならお前の権限で判断していい」
「かしこまりました。―――この3人を中へ連れていく。ただし、不穏な動きをするようなら攻撃を許可する」
「「「「ハッ!」」」」
「リナちゃん、知ってるかもしれないけど、ここじゃ下手なことをしちゃだめよ?」
「分かっています、ハルカお姉さま。多分、オミの事はお姉さまよりも知っていますし」
「かもしれないわね。二人は幼馴染だったもんね。私は、今はオミ様の配下をやってるから、時々態度は変えるかもしれないけど気にしないでね」
「はい、ハルカお姉さま。お姉さまに久しぶりに会えて嬉しいです」
「本当に久しぶりね。とりあえず、任務に戻るから、雑談はここまでよ」
ハルカさんは、他の4人に私たちの左右と後ろを囲ませて、先頭に立って案内し始めた。




