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続前日譚 見えてしまった日
次の日。
町に戻る。
違和感は、消えていなかった。
むしろ、増えていた。
「……あの人」
通りを歩く女性。
影が、二つあった。
「……嘘でしょ」
目をこする。
でも、消えない。
そのうちの一つが——
こっちを見た。
「……っ!」
息が詰まる。
でも、周りの人は普通だ。
誰も気づいていない。
「……なんで」
その日から。
私は、全部見えるようになった。
最初に消えたのは、隣の家の人だった。
「最近見ないね」
誰かが言う。
「え?昨日もいたよ?」
別の誰かが言う。
でも。
「……いない」
私にはわかった。
もう、“いない”。
体はある。
動いている。
話している。
でも。
中身がない。
「……これ、何」
怖かった。
でも。
目が、離せなかった。




