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19/82

現実主義者が着る服は

あの3人が帰って、1人になった。

ので…風呂に入って仕事でもする。

実はこの部屋には、風呂があった。

ので、ナリアッテに頼んで使い方を教えてもらった。

手伝いの為に一緒に彼女が入ろうとするので、1人でできるからといって追い出した。

さすがにそこまでは遠慮したい。

地球では真夏の暑い日だったので、風呂が入れる事はかなり嬉しい。

いや、よく我慢しました私。

はー、さっぱり。

アルコールがあればさらに良し。

ま、贅沢は言えないけどね。

風呂からあがると、用意してもらっていた動きやすい服に着替えた。

この動きやすい服をめぐっては、実はナリアッテと色々あった。

何も言わなければ、途中すれ違った人々のような重そうな服を着せられそうだったので、私がさっきまで着ていたような服が欲しいと切々と訴えた。

で、負けたナリアッテが持ってきたのが、今着替えた軍で支給されている服。

先程キースが着ていたものと、似たような服だ。

ズボンにブラウスにベスト。

階級が上がれば、そこに色とか装飾とかが変わる仕組みらしい。

取り敢えず私は一般兵の生成色。

他に、使用人の服とか色々あったと思うが、これをチョイスしたのはナリアッテの趣味かもしれない。

そっとしておこう。

さて、さっぱりしたところで仕事をしよう。

もちろん、ナリアッテには悪いが退出してもらう。

何もしないで、同じところにいるのは苦痛だと思うし。

という事で、ナリアッテが退室した。

さてと、仕事の前に3種の神器のチェックをしなきゃ。

携帯以外はまだ確認できていないし。

PCは、起動する。

MP3も、OK。

携帯はさっき大丈夫だった。

さて、異世界では電気が使用できるかどうか。

うん、無理そうだ。

てことは、携帯とPCの充電はソーラーに切り替え。

2つともソーラー式だから便利。

MP3はUSB充電なので問題なし。

さてと、窓際の日当たりのいい所にテーブルあるし、そこで仕事といきましょうか。

え?なんで仕事するのかって?

もし万が一、キチンと元の時間に戻って生きてたら、楽できるなぁーとか。

残業せずに帰れるだろうなーとか。

色々。

そんなこんなで資料作りに精を出していたら、扉がノックされた。

「はい、どなたですか?」

「ナリアッテです。お召し物をお持ちしました」

うん、すっかり忘れてた。

夕飯は同郷人と食べたほうがいいだろうとの配慮で、宗谷英規と一緒に食べる事になってたんだ。

もちろん、この格好はまずいわけで。

あ、ナリアッテさんがなんだか生き生きしている。

他の女性もなんだか怖い。

思わず後ずさる。

ひっ、囲まれた。

逃げ場なし。

そこから地獄が始まった。

服選びから始まって、髪型に至るまで。

終わった頃に、魂が抜けていたのは誰も責めるまいて。

で、鏡を見たら、メイク濃い。

文句言ったら怒られそうなので今回は黙っておくが、次回からメイクは自分でします。

うん。

で、いつの間にか消えていた、侍女さん達。

「ルイ、とても奇麗ですわ」

と、こちらがみとれるぐらい奇麗な笑顔で言われても…

複雑だな~。

「ナリアッテ、お世辞でも嬉しいよ。でもナリアッテの方が私は好きだよ」

顔が。

といって、いっぽ近づくと顔を真っ赤にされた。

え!?

褒められ慣れてるはずのナリアッテがこれ位のお世辞で、とか思っていると隊長が「済まん」と言って出て行った。

なんで?

え?隊長いつ来たの?

「誤解です!」

と言いながら、ナリアッテは隊長を追って出て行った。

おーい、みんな帰ってこーい

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