24 《兄弟》
妹に刀を振り下ろすというのは少し心が痛むが、そんな事は気にせず振り下ろす。
このイベントでの戦闘は痛み感じない様になってるしな。
我が妹、明里は俺の斬撃を躱し、細両手剣を上から下に振り下ろしてきた。
俺はそれを太刀二本で受け止める。
「明里、やっぱお前は強いな…」
「兄さんこそっ…」
俺は明里の細両手剣を弾き飛ばしてスキルを発動する。
「ウオォォォォォォォ!!【スターダスト・エクストリーム】っ!!!」
俺の太刀二本が光を放ち、高速攻撃を繰り出す。
太刀と細両手剣がぶつかり合い金属音が鳴り響く。
俺の【スターダスト・エクストリーム】は高速16回攻撃だ。
それをスキルを使わずに防御している明里はさすがの強さだ…
「はぁはぁはぁ…兄さん…こんなもんかしら…?」
明里は息を切らしながら、余裕たっぷりの様なセリフを言った。
強がりめ…
「はぁはぁ…んなわけねーだろ…」
まぁ俺も強がりを言うんだけど…
兄として負けるわけにはいかない…
「行きますよっ…!兄さんっ!【エクストラ・スラッシャー】!!!!」
明里の体が銀色の光に包まれる。
それを見て俺もスキルを発動させる。
「俺も手加減無しだ…!【閃光速斬】!!!」
俺の体が光を放ち始める。
「行くぞっ!明里っ!」
俺と明里の姿が消える。
観客で俺達の姿を捉えた者は少ないだろう…
『ガキィン!!』
俺と明里の刀がぶつかり合う。
その直後、間髪入れずに明里が細両手剣を横に振る。
───【陽炎】───
あっぶねー…斬られるとこだった…
まぁ負けるわけにはいかないんでねっ…
俺はスキルで明里の背後に移動して、最高威力のスキル【スターダスト・スラッシャー】を発動する。
「なっ…!?」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」
『ドッガァン!!』と会場中に爆発音の様な大きな音が響き渡る。
「お兄ちゃんはやっぱり強いね…でも…負けない…」
明里のHPはもうレッドゾーンに突入している。
対して俺のHPはほとんど減らされていない…
だがSPはもうそろそろ底をつくだろう…
「今からが私の本当の本気だよ…お兄ちゃん…」
俺の妹の体が赤色に染まり始めた…




