14 《犠牲》
ライトの短剣が雨天の首を切り落とし、雨天のHPは0になる…はずだった…
『カチィンッ!』
「なっ!?」
雨天は体制を一瞬で立て直し片手剣で防御したのだ。
もちろん雨天の首はつながったままでHPも減っていない……
「君達は良くやった……私が一枚上手だっただけだ」
「そんな……」
「さぁ、遊びは終わりだ……」
雨天が俺にむかって剣を振り下ろしたそのとき…!!
『ガキィン!!』
雨天の剣が何かに弾かれた。
「これはこれは、《世界の星》リーダーのアカホシ君と《無限の剣》リーダーの鶴城君かな…?」
これが巨大ギルドのリーダー達か…アカホシさんは俺の方を見て微笑んでいる…でもその笑顔には、雨天への怒りも混ざっているように見えた。
鶴城さんは雨天をひたすら睨みつけている…
「ああ、そうだ…俺は《無限の剣》リーダー鶴城だ!エイト、ライトあとは俺たちに任せろっ」
鶴城はそう言って雨天に突っ込んで行く。
「いや、そろそろ時間の様だ…また会おう…エイト君……ライト君」
そう言って雨天は消えた…
「ちっ!逃がしたか…」
鶴城さんが悔しさのこもった声をもらす。
「エイト君、遅くなってすいませんでした。私たちがもう少し早く気づいていれば…」
「いえ…アカホシさん達のせいじゃありません…俺の力不足です…」
「《八咫烏》の者たちはそろそろ全滅したでしょう…犠牲者の確認をしましょう…」
俺は《閃光の光》のメンバーを確認する…その中にやはりガルダンの姿は無かった…
この日の戦いで犠牲になった《閃光の光》のメンバーは、43人…他のギルドなどを足すと総勢120人が犠牲になった…
「クッソォォォォォォォォォォ!!!!」
俺は泣きながら叫んだ、現実なら声が枯れるほど……




