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白き光のはじまり  作者: 三日月明楽
一筋の月光
2/3

白き悪魔

ライトは一人、孤独だった。ずっと耐えた。だけど…限界が来てしまった…。

日常は変わらない。

「…」

ライトは無気力に生きていた。ビクターと会った日の出来事もまばらに消えて行った。

「やーい!日本人!」

学校へ行くと暴力の日々。

「ライト!なぜ分からないの!」

先生からの説教。昼食は何もない。またトイレの水道水を飲んで空腹をしのいだ。

夕方。玄関に向かうと、囲まれた。

「来いよ」

そのままライトを校舎裏へ連れて行き、みんなのサンドバックになっていた。

「今日は帰ろうぜ」

倒れてるライトを無視して皆が帰った。

なんで…。

その頃からライトは涙が出なかった。家に着くと、テーブルに夕飯が並べられてたが、自分の分はない。

「お母さん…ごはんは?」

無視された。渋々部屋に引きこもった。

「痛い…」

床にうずくまり眠った。

早朝。痛みで目が覚めた。昨日殴られた所がひどく痛んだ。

「…」

ゆっくりと部屋から出た。まだ皆が寝ているのか、リビングに誰もいない。ゴミ箱をみると、パンが捨てられていた。ライトはそれを手に取り、食べた。

「…」

何も思わずに食べた。パンを食べ終え、蛇口をひねり水を飲んだ。そのまま外へ出た。路上にはやはり至る所に人が転がっていた。すると、主婦達の会話が聞こえた。

「最近物騒ね…」

学校に着くと、誰もいない。また暴言が書かれている机を拭いた。

「…」

拭き終えると、椅子に座り机に突っ伏しそのまま眠った。

「…っ!?」

誰かに蹴られ、床に倒れていた。

「何寝てるんだよ!」

皆がライトを指差して笑っていた。

私が…何したっていうの…。

ライトは心の奥底から憎しみが湧き上がっていた。

下校時。ライトは学校を出て家へ向かった。

早く帰らないと。

走っている時だった。

「かわいいね…」

「え?」

後ろを振り向くと、薬中の人たちがライトを見ていた。

「ちょっと遊んで行こうよ」

必死に走った。その後ろを薬中の人たちは追った。

殺される!

急いで家についた。家の玄関の扉を開けようとしたが、開かない。

「え…なんで!」

たまらずライトは窓を割って家に入った。

「チッ」

薬中の人たちは何処かへ去った。割れたガラス片が足に刺さっていた。

「…」

無理やり引き抜くと、血が流れた。

なんで…私は…。

ライトは部屋に入った。

誰も…助けにきてくれないのか…。

心が癒された感覚を忘れ、憎しみが心を包んだ。ライトの目から光が消えた。

それから数日後。

「怖いわね…誘拐犯…」

いつものように学校へ向かっていると、主婦同士の会話が聞こえた。教室に入り、いつものように机を拭いた。

「ライトいる!」

「…!」

そのまま殴られた。

「よっわ!」

皆が笑った。ライトは何も思わなかった。長い授業が終わり、下校時間になった。玄関にくると、数人にかこまれた。そのまま校舎裏に連れていかれると、気を失った。気がつくと、あたりは真っ暗になっていた。

「やばい!」

なんとか起き上がり、家へ向かった。途中、ライトは涙をこぼした。すると、ライトの前に二人の男が立ちはだかった。

「坊主。こんな夜遅くにどこへ行くんだ?」

やばいと感じながらも、痛くて体が動かない。

「家…」

震えが止まらない。

「動けないのか?おじさんたちと楽しいところへ行こうよ」

ライトの痩せた腕を掴み、無理やり人気のない路地に連れて行った。

「へへっ。今日はこいつを連れて行こうか」

「でも、連れて行く前に俺たちと遊んでからでいいんじゃないか?」

男たちの恐ろしい目つきが怖かった。

あぁ…もう…死ぬんだ。

ライトは絶望した。それと同時に、心の憎しみが渦を巻いた。

「それじゃ、服を脱がせようかな」

男たちは、ライトの体に触ろうとした時だった。

あぁ…。

心の憎しみが爆発し、ライトはキレた。自分でもよく分からないが。

いける!

フッと一瞬でライトは消えた。

「え?どこい…」

男たちがキョロキョロする中、ライトは誰にも教わってない。手で合図すると、刀が腰に収まった。刀をスッと抜き、一人の男の背後を切った。

「ぐあっ!」

男は倒れた。

「な!てっめぇ!」

男はライトを殴ろうとしたが、一瞬にして男の腕をライトは切った。

「は?」

状況が飲み込めない男に、ライトはすかさず男の胸を切り裂いた。ライトの前には骸となった物が二つ転がっていた。

「…」

その足でライトは家へと歩いた。歩いてる道中、ライトの黒髪は月光に照らされ白くなっていった。家に着くと、殺気に満ちた目で玄関を開けると、母親が目に入った。母親がライトを見た瞬間、悲鳴を上げたい。それもそのはず、ライトは刀を持ちながら、血に染まっていたからだった。母親は腰を抜かし、動けないでいた。すると、悲鳴で駆けつけた父親がライトを見た。

「お前…何やった!」

ライトは父親を睨み、刀を構えた。

「いらんもんを目覚めやがって!」

父親はナイフを片手に持ち、攻撃を仕掛けた。ライトは綿のように宙を舞い、攻撃をかわした。

遅い。

父親は次の攻撃をしようと体制を変えようとしたが、ライトは父親の背中を切った。

「ぐぅ!親を切るとは…何事だ!」

父親は逆上し、急接近した。だがそれもライトの目からしたら遅く見えた。

「…!」

鼻で笑い、口角をあげた。父親の攻撃を華麗によけ、父親の胸を切り裂いた。

「あ…が…」

父親は血しぶきを上げながらその場に倒れた。ゆっくりとライトは顔を上げ、母親を見つめた。

「あ…あああ…!」

ゆっくりと歩き、母親に刀を突き立てた。

「い…いやぁ…!」

刀を持ち上げ、母親を斬ろうとしたときだった。聞き覚えのある鳴き声が辺り一面に響き、ライトの耳に入った。

「…!」

夜空を見上げると、野生の三日月龍の群れが飛んでいた。そして、美しい鳴き声が響いた。ライトの心は癒され、目つきに光が戻った。母親はその場で気を失い、ライトは刀を魔法で消した。三日月龍はあっという間に遠くの彼方に行ってしまった。

「ふーん。これ、あんたがやったの?」

姉が帰ってきた。

「ルーマス一族は、子が親を殺すって言われてるけど、本当だったんだ」

姉は父親の骸を踏みながらライトに近づいた。

「親はいない。これで、あんたも私も、自由よ!」

姉は高々と笑った。

「…」

すると、誰かが呼んだであろう大人の人に、ライトと姉は保護された。

「…」

ライトはボロボロの服に着替えさせられた。冷たい部屋に入れられ、床でうずくまった。心の中は空っぽになった感じになり、疲れもあったのか、そのまま眠りについた。


ライト「いつもありがとうね〜」

作者「いえいえ」

ライト「書き溜めしてるね」

作者「そうですね。でも、メインがあるので、頃合いを見て増やそうかなと思いますが、今この作品は週一でしばらく続けようと思います」

ライト「無理しないでね」

作者「はーい」

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