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白き光のはじまり  作者: 三日月明楽
一筋の月光
3/3

異国の地へ

自分の父親を殺してしまったライト。彼の心の中は空っぽだった。そんな彼はある人と出会う。ライトはこの先、どうなるのか…。

「起きろ!」

男の怒声で目が覚めた。

「…」

ライトは痛い体を起こした。扉が開き、とある部屋へ連れていかれた。そこには、日本人だろうか。女性が待っていた。

「あなたがライトちゃん?」

ライトは通訳の人で女性が言った言葉を理解し、頷いた。すると、女性はライトを優しく抱きしめた。

「…!」

それは感じたことのない暖かさだった。

「ごめんね。こんなに酷くなるまで放っておいて…」

女性の涙に、ライトは言葉は分からないが、この人は安心できると思い抱きしめた。

「今日からライトちゃんの」

女性は自分を指差した。

「せ・ん・せ・い」

「せ…ん…せ…い?」

女性は頷いた。

「そう。私はあなたの先生」

「せ…ん…せ…い。せんせい」

ライトは復唱した。これがライトが初めて喋った日本語だった。

「そうよ。さて、一緒に行きましょう」

ライトの手を握り、建物を出た。タクシーに乗り込むと、発進した。

「ライトちゃん」

ライトは自分が呼ばれているのか振り向いた。

「もう。大丈夫だからね。安心してね」

ライトは首を傾げた。タクシーは走り続けると、空港が見えた。

「わぁ…!」

初めてみる飛行機に、ライトは目を輝かせた。空港に着くとタクシーは止まった。

「ライトちゃん。行きましょ」

ライトの手を握り、一緒に空港内を歩いた。人の多さにライトはタジタジだった。先生は時間を見た。

「うん。まだ大丈夫そうね。先にチェックイン済ませるね」

ライトは首を傾げるだけだった。受付で手続きを済ませた。

「ライトちゃん。新しい服に着替えようか」

「…?」

空港内の服屋にライトを連れて行った。

「すみません。この子に合う服が欲しいのですが」

先生は英語で店員に話しかけた。店員はライトの事を女の子だと勘違いし、女の子用の服を出した。

「あ…えっと…」

先生はどう言えばいいか分からない。ライトは先生の裾を引っ張った。

「どうしたの?」

ライトは店員に話した。

「私、男です」

店員はハッとして、ライトに謝った。すぐに男の子の服を出してもらった。

「こちらへ」

店員に案内され、ライトは先生が見守る中、着替えた。

「…!」

「えっ!?」

店員は先生を睨んだ。ライトの身体は細く、痛々しい痣と傷だらけになっていた。

「私じゃないです!実は…」

先生は店員に耳元で軽く状況を説明し、誤解を解いた。その間、ライトは着替え終えた。

「似合ってるね」

店員は先生がフランス語を喋れないのをわかり、通訳の代わりをした。

「…」

ライトは先生に頭を下げた。

「じゃ、これください」

先生はライトの服を買った。そのまま出国審査を終えた。

「ライトちゃん。お腹空いてない?」

一つの日本料理店に入り、席に座った。

「どれにする?」

先生はメニューを見せたが、ぼやけて見えないのと、わがままをいうと怒られると思い俯いた。

「じゃ、先生と一緒の食べようか!」

先生は注文した。

「ライトちゃん。これから私と日本へ行くのよ」

ライトは首を傾げた。先生はメニューにあった国旗を指差した。

「この国に行くのよ」

ライトはただみていた。すると、料理が運ばれた。

「ありがとう」

先生は店員に日本語で礼を言った。

「…?」

ライトは気になった。

「ん?ありがとうが、気になるのかな?フランス語だと、メルシー。日本語はありがとうと言うのよ」

「あ…り…が…と…う」

「そうよ!」

先生は笑顔で深く頷いた。先生はフォークをライトに渡した。

「あ…り…が…と…う」

「そうよ!」

ライトも先生にフォークを渡した。

「ありがとう。ライトちゃん」

ライトは少しだけ理解した。

「食べましょ?」

先生が先に食べた。

「美味しいわ」

その笑顔に、ライトも一口食べた。

「…!」

初めて食べる暖かい料理と美味しさに、涙が溢れた。

「ライトちゃん。時間はまだあるから。ゆっくり食べましょ?」

先生はライトの背中を優しく撫でた。ゆっくりと食べ終え、店を出た。

「そろそろ搭乗しないとね」

搭乗ゲートに向かった。そこには、日本人が多くいた。

「この飛行機に乗って、日本に行くのよ」

先生はライトを抱きしめた。

「あなたは、ここから変わるの。だから、安心して先生についてきてね」

意味はわからなかったが、先生を抱きしめた。飛行機に乗り、ライトは窓側の席に座った。

「ライトちゃん」

先生はライトにシートベルトを装着させた。飛行機は離陸した。

「飛んだ…」

ライトは窓から見る景色を堪能した。

「楽しそうで何よりだわ」

先生はライトを見つめた。次第にライトは疲れて先生の膝に頭を乗せ眠った。

「よく頑張ったわね。ライトちゃん」

先生はライトの頭を優しく撫でた。

「あなたの叔父さんが、私に教えてくれたのよ。でも、もっと早く行けばよかったね」

先生は後悔しながらも、ライトを連れてくることが出来たことに安心した。こうしてライトは生まれ故郷を離れ、異国の地。日本に向かった。


「ライトちゃん。大丈夫?」

飛行機から降りたライトはあたりをキョロキョロと見た。

「…」

入国審査を終え、空港内を歩いているときだった。

「…!」

ライトの耳に聞き覚えのある声が入った。あたりを見渡すと、電光画面に三人組のアーティストが映し出された。その人たちが、ライトが聞いたことのある声で歌っていた。

「ん?」

先生もそれに気づいた。

「これ?」

先生の指差す方を見てライトは頷いた。

「聴いたことあるのね。このアーティストはね。コンフィーってグループなのよ」

「こ…ん…ふぃ…?」

「そうよ。ほら」

人気ロックバンド!コンフィー!と書かれているが、日本語が読めない。メンバーの一人、エレキギターの人は髪が長い男の人だった。ライトはその人に一目惚れした。

「かっこいい…」

先生はライトがコンフィーの事を気に入ってると納得した。

「さ、行きましょう」

先生はライトの手を引っ張った。空港の外に出て、タクシーに乗り込んだ。

「今から行くところはね。あなたの家でもあるの」

タクシーは出発した。行きに見た光景とは全く違う光景にライトは何処か興味を持った。

「ライトちゃん」

ライトは振り向いた。

「もう、安心してね」

ライトは首を傾げた。タクシーは走り続け、とある建物についた。

「ついたわ。ここが、あなたの家よ」

先生と一緒に降りた。

「おかえりなさい!」

建物から一人の男性が出て来た。

「ライトちゃん」

ライトは先生を見た。

「た・だ・い・ま」

「た…だ…い…ま…」

「おかえりなさい」

男は優しくライトの頭を撫でた。

「疲れただろ?入ってゆっくり休んで。先生も」

「ありがとう。吾郎ちゃん。あ、ライトちゃん」

先生はライトを見た。

「ご・ろ・う・せ・ん・せ・い」

先生は吾郎を指差した。

「ご…ろ…う…せんせい」

「はい!呼んでくれてありがとう!」

ライトを褒めた。そのまま建物の中に入った。ここからライトの新しい生活がスタートした。


作者「この話を書く時、結構悩みました」

ライト「あー」

作者「翻訳機能でフランス語入れても良かったけど、面倒くさいじゃん。で…もういいやってこれにしました」

ライト「まぁ、いいんじゃない?翻訳が間違ってたらもアレだし」

作者「ライトさんが、日本語覚えるまではこんな感じで書いています」

ライト「アハハ〜」

作者「てか、ライトさん。ライトさんの事、人気なのか、毎日誰かしら読んでくれてるんですよ。メインも」

ライト「本当!」

作者「ありがたいことに、0PVは無いですね」

ライト「いつもありがとうございます!」

作者「読者の皆様には、本当に感謝です。完結に向けて頑張っていきますので、ぜひ覗いてみてください。評価やいいねもよろしくお願いします」

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