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チートな俺の異世界生活  作者: 響神奈
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25話 チートな俺の眷属の話し②

 豚男達がアジトに向かっている頃、別の場所である調査をしている門番が居た。


「うーん。ここら辺だと思うんだけどなぁ」


 頭を交互に揺らしながら考える門番。彼の名はジェイクという。健太達がはじめてこの街来た時に出会った門番である。ジェイクは今、ある任務の為ここへ来ている。それは、奴隷商を探す任務だ。奴隷の売買は国や街によって考え方が違う。だが、少なくともこの街では禁止されている。理由はこの街が今の形になった事と大きく関わっている。


 その為、いち早く異変に気づいたジェイクは冒険者ギルドのギルドマスターに報告した。結果、ギルドマスターはこの件をジェイクに託されたのである。


 ジェイクは土属性魔法の使い手だ。その為、地下で何かあった場合は直ぐにわかるようにしている。今回は地下に異変があった為、異変のあった元凶を頼りにアジトを探していた。


 ジェイクが悩んでいると、豚男達が現れた。ジェイクは豚男達に気づいた。その瞬間、持っていた槍を豚男の喉に当てた。


「!? マジか。何者だ、てめぇ」


 ジェイクが豚男に槍を向けた理由は、豚男達は少女も連れて来たからである。ジェイクは、豚男達が少女を誘拐し、奴隷商に売るのかと思ったからこのような行動をとったのだ。


「俺はこの街の門番をしているジェイクだ。ん? よく見たらお前、健太と一緒にいた野郎じゃないか?」


「…あの時のか。そうだあってる。で、お前さ、何か勘違いしてないか?」


 豚男はそういうと、瞬時に槍から少し離れ、槍を木剣で弾き、ジェイクの喉に剣を当てた。


「な…やるじゃん…」


「俺達はこの女を助けた側だぜ? で、今から、この女を拐おうとしていた奴らのアジトを潰すところだ」


「だとしたら、お前達の役目は終わった。そのアジトの場所を直ちに教えろ。ここからは俺達の役目だ。報酬は後で払う。抵抗せずに引け」


 豚男の血管が少し浮き上がる。


「は? こちとら、ただでさえムカつく奴の言う事聞いてんだ、もう限界なんだよ。あ、そうだ。お前はこの女を冒険者ギルドか、何処か安全な場所に連れてけ」


「…これはお前達冒険者が気軽に首を突っ込んでいい話しじゃないんだぞ。健太にも迷惑がかかる事は確実だ」


「は! あいつなら喜んで突っ込むだろうよ」


「な…」


 そう言って高太の近くにいた女の肩を掴み門番へ投げた。


「痛!」


「お前!」


「いいか、もう一度言うぞ。俺はお前の命令を聞く気はねーから、お前はこの女を安全な場所に連れてけ。コイツ等のアジトは俺が潰す。手を出す気なら、先にお前を潰す」


(マジだな。イカれてやがる…仕方ない、確かにこの子の安全が先か。それに、恐らくだがコイツとまともに殺り合えば、この街もただじゃすまないかもしれないしな)


「わかった。好きにしろ」


 呆れ半分でジェイクは言った。


「へ、わかればいいんだ」


 豚男は案内人の方へ向く。


「で、どこなんだ?」


「ここら辺なのは確かだ。だが、入り口は魔法具で隠されてる。へへ、これで俺の役目は終わりだ。退散させてもらうぜ」


「成る程な」


「いや、待て」


 立ち去ろうとする男に待ったをかけたのはジェイクだ。


「おい、コイツはお前達の仲間じゃないんだな?」


「ああ、そいつはそこの女を拐おうとしてた奴だ」


 男は走って逃げ出した。しかし、直ぐに岩に囲われて逃げ場を失ってしまう。


「わかった。この男は俺達が連行しよう」


「ふ、ふざけるな! 約束が違うぞ!」


「知らねーよ。コイツ他人だし」


「残念だったな」


「ちくしょー!」


 男は暫く吠えていた。


「しかし、お前達はアジトの場所がわかるのか?」


「ああ? ああ、わかるぜ…【鬼眼】」


(なんとなく、今俺が何が出来るか確かめていたときに見つけたスキル【鬼眼】。効果は幻影などの魔法を見抜くというもの。てのは置いといて、ここだな)


 豚男はアジトを隠していると思われる壁に触れる。


「おりゃ!」


 すると、空間に亀裂が入っていく。


「マジか」


「流石先輩っす!」


「えー」


 3者別の反応をしている。因みに、高太も【鬼眼】は使える。


 暫くすると壁は破壊され、景色が変わり目の前に建物が現れた。恐らくここがアジトだろう。


「そんじゃ、女は頼んだぜ門番」


「頼んだっす」


 そう言い残し豚男と高太は建物に入っていった。2人を見送ったジェイクは石を取り出した。ギルドマスターが使っていた物と一緒だ。


「少女を1人保護した。それと、例のアジトも発見した。場所は…」


 その他にも必要事項を部下に教えて通信を切った。アジトに乗り込む事はなく、大人しく部下を待つことにしたのだった。

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