13話チートな俺とゴブリンナイト
剣がとんできた方から次は先程のゴブリンと同じくらいのサイズのゴブリンが剣よりも早く健太に向かって突進してきた。
「何!?」
(避けられないなこれは。ならば、《魔力付与|エンチャント》)
健太は避けるまでの時間を即座にガードまでの時間に切り替えた。腕を前に顔を守るように構えた。ゴブリンの攻撃に対してガードする為に少し腕と腕の間に隙間を作っていた健太。ゴブリンは殴りが当たる距離になると、健太の腹を殴った。その一連の流れを見ていた健太は体を曲げて一歩後ろに跳ぶことで腹にきた殴りを腕でガードした。
地から足を離した為、健太は吹っ飛ばされた。
(成る程、普通なら死んでもおかしくない一撃も、多少の痛みしか感じないとは、魔法とはおそろしいものだな)
壁に強打しながらも健太はそんなことを思っていた健太。
ゴブリンは自分の本気の殴りをガードしたとはいえ、もろにくらった健太が平然と立っている姿に驚愕していた。
健太は近くの壁に刺さっていたゴブリンの剣を壁から抜き、ゴブリンの方へ放り投げた。
ゴブリンは上手く剣を持ち直すと、剣を返されたことに憤怒した。
「下級の人間ごときがぁぁぁぁぁ!!!」
(一撃で、仕留めてやる。いや、仕留めなきゃ殺される!)
ゴブリンは剣の当たる距離入ると、ただでさえ《魔力付与|エンチャント》を使い加速されている身体速度を更に加速される為ある技名を口に出した。
「風切りぃぃぃぃ!!」
(間に合え!)
健太は再び予想を超える速さの攻撃してきたゴブリンの横切りに対して、一気に腰を下げ、木の剣を自分の体より少し前に構え、先に健太の剣を横切りしてくるゴブリンの剣の下に上手く合わせて自分の顔に当たる前に軽く上げ、横切りを避けた。ゴブリンの攻撃はこれで終わりはしなかった。健太が避けたのが分かると、両手で持っていた剣を片手に持ち直し、健太の姿をすぐに視認出来るようにし、軽く跳ぶ事で回し切りに上手く切り替えた。
健太は避けた後、右に構えてた剣をすぐさま左に構え直し、すかさず反撃の一手に出た。
「【風切り《かざぎり》】!」
ゴブリンの回し切りより速く健太の風切りはゴブリンの腹に当たった。健太の魔力勝ちである。魔力を使った戦いでは魔力の多い方がより、魔力を技に加えま方が勝つのだ。ゴブリンは洞窟の奥へととんでいった。その後ゴブリンが壁に強打した音が洞窟内に響いた。
(ゴブリンのパクリ技ではあるが、シンプルで使いやすいしこれからも使うとするか)
「まさか、ハマジリの街の人間が、見えない扉、そして、俺様の仲間を1人で片付けちまうとはな。しかも、見ればてめぇが持ってるのは木の剣ときた。まったく、ここまで馬鹿にされたのは久しぶりだ」
(見た目からして、だいぶ先程とは違うな。しかも、持っている剣、あの派手さは普通のか?)
ゴブリンの王らしきゴブリンは謎の模様が描かれた紫の大剣を持っていた。




