対フリード戦Ⅱ
現在、俺のいる場所は、アジトと洞窟のちょうど中間点の木の上だ。
フリードの監視役で、"ビーファイター"を彼らの頭上に旋回し、"ゴブリンシャーマン"を囮に逃げ回らせている。
モンスター達からの報告で、フリードがどうやらおかしいと気付き始めたようだ。
"ゴブリンシャーマン"を追うのを止め、全員を一度集合させてきている。
もう少し走り回っていて欲しいものだが。
バルストさん達は、いまアジトから脱出したばかりだ。
俺は樹上から降りて、フリードの方へと向かう。
俺のチートな走りで、ヤツらの近くまで数分で到着する。
近くの茂みからフリードを観察する。
モンスター達の目を通して見た事はあったが、自分の目で見るのは初めてだ。
ヒョロリとした痩せのノッポで、神経質そうな顔をしている。
今も配下の盗賊に、何か怒鳴りちらしている。
それ以外の者達はこれ幸いと、思い思いに地面にへたりこんだりしている。
周囲を警戒する気も無いらしい。
スケルトンは、疲れしらずにフリードの周囲を警戒して立っている。
スケルトン N Lv 5
(死霊属/土属性/cost 4)
AT: 410/410
DT:530/530
どちらかといえば防御型のモンスターだが、少なくともこのレベルでは一撃で倒せる。
…あとはその数だけが問題だ。
フリードの怒鳴っている声が所々聞こえてくる。
「トリデ」「オトリ」「ダマサレタ」等の言葉が聞き取れた。
たぶん"ゴブリンシャーマン"達が、囮だった事に気がついたのだろう。
また周囲を怒鳴って、皆を立たせている。
ヤツの指さしている方向は、アジトのほうだ。
俺はここまでと考え、全てのモンスター達を【カード一覧】に一度もどした。
まずはイッパツかましてやるっ!
フリード達がアジトの方向へ向いて歩き始めると同時に、彼らの真後ろにモンスター達を出現させる。
モンスター達はいつものレギュラーチームだ。
同じくして、俺はスキル【ラッシュ】を選択する。
回復に時間がかかるモンスターのスキルは温存。
戦闘毎に回復する俺のスキルを使い、ヒット&アウェイで敵の戦力を削る!
目標は盗賊達だ。盗賊共を倒せば、数の絶対数は減らせる。
スケルトンは再び召喚されれば、また総数は同じになってしまう。
できれば手練れの戦士二人を倒しておきたいが…。
現れたモンスター達にまだ誰も気づかない!
先制成功だ!
一部修正を致します。
第80部『ミールの決意Ⅰ』で、
獣神ウルティナを「月と契約の神」としていましたが、「月と時間の神」とします。
どうぞよろしくお願いいたします。




