対フリード戦Ⅰ
アジト襲撃は大成功だったようだ。
冒険者達も大した怪我もなく、救出した人達には全く怪我人はでなかった。
その報告("アルラウネ"に向かって喋ってもらう) を聞いて一先ず、ほっとした。
さてこれからが山場だ!
逃げる方には女、子供がいる。
そうそう素早く距離は稼げないだろう。
俺の時間稼ぎ次第だ。
勿論、フリード撃退も考えてはいる。だが、最悪の方を予想して行動すべきだ。
なにしろ人の命が係っているからなっ!
そういう訳で、バルストさん達の援軍に出していた、"アルラウネ""グレイウルフ"達も一旦カード化して、こちらに戻そう。
これも事前に打ち合わせ済みの事だ。
モンスター達をカード化しようとした時、ミールさんが"アルラウネ"をムンズと掴んで、俺に話しかけてきた。
「いいにゃ?ゼッタイ無理したらダメだからニャッ!危なくニャったら、すぐに逃げるんニャよっ!」
はいはい、わかってますよ。
そのあと少し躊躇っていたが、俺に向かってミールさんは爆弾発言をかましてくれた。
「ちゃ、ちゃんと無事帰ってきたら…
帰ってきたらっ、イイコトしてあげるニャッ!」
そう言うと"アルラウネ"を手放し、真っ赤な顔のまま、むこうに行った。
…
…
ちょっ、なにっ?なに言った?イイコトってなにっ?なんなのっ?
やっぱりナニな事なのっ?
バルストさんは、口笛を吹いてニヤニヤした顔をしている。
他の冒険者達も、似たような顔をしている。
だが俺は、そんな彼らの様子にさえ気づかない。
ど、どーする?ボ、ボクまだケイケンないんですけど!
ってか、転生していきなりオトナの階段登っちゃうっ?
いやいや、まてまて、大抵こーゆー場合、オチは膝枕とかそーゆーのがデフォでしょ!
…
…ミールさんの膝枕かー、それもイイかもしんないっ!
―というような、俺のおもいっきり浮わついた思考に、"アルラウネ"の意識が割り込んできた。
え?ああ、そうだった。スマンスマン。
こんな浮わついてる場合じゃないよな!
何だか"アルラウネ"の思考が、随分お怒りな気がするのは気のせいか?
とにかく"アルラウネ"達をカードにして、呼び戻した。
そしてバシッ!と両頬を叩き、気合いを入れる。
…でも今気がついたけど、彼女のセリフって死亡フラグだよねっ?(汗)




