対フリード戦Ⅲ
戦闘前の表示のことだが、
《BATTLE START? YES / NO》
今回は問題なく表示された。
勿論YESだ。しかも表示ボタンを押さず、小声で意思を伝えてみる。
―やっぱり音声入力は可能だったんだ!
「イエス」と喋ったとたんに、戦闘画面に変わった。
"キラーマンティス"と"グレイウルフ"の一体が手近の盗賊に襲いかかり、一撃の元に倒す!
「ぎぃやっ!」
断末魔の声に、フリード以下の者達がふりかえる。
「なんだっ?」
慌てているヤツらに、残りの仲間も襲いかかる!
特に"ビーファイター""レッサーデーモン"は飛べる利点から、比較的むこうにいる戦士二人に攻撃を仕掛ける。
さすがはLv 10の戦士だ。それぞれモンスター
からの攻撃をすんでの所でかわす。
"ビーファイター"と対峙している戦士は、その
態勢から"ビーファイター"に反撃してきた。
しかしその一撃は、【ラッシュ】の効果で素通りしてしまった。
「なっ?」
おもわず態勢が崩れ、大きな隙ができた。
"ビーファイター"はその隙を逃さない、そのぶっとい針を戦士の胸に突き刺した!
「ぐああっ!」
一撃で戦士は絶命する。
もうひとりの戦士を相手にしている"レッサーデーモン"も、カギツメで重傷を負わす。
「ひぃ!」「ああっ!」「うわぁ!」
他のモンスター達も、各所で盗賊達をたおしていく。
「お前らは下がれ!スケルトン、前に出ろっ!」
フリードの声に、"スケルトン"達が盗賊達を庇う様にモンスター達に向かってくる!
フリード自身は重傷をおった戦士にむかい、何か液体を振りかけた。
すると戦士の傷がみるみる治っていく。
―ちぃ、ポーションか!
フリードは、そのまま傷の治りかけてきている戦士を連れて後退する。
"スケルトン"はモンスター達に怯む事なく、襲いかかってきた。
"グレイウルフ"達などに、【ラッシュ】の無効化を超えた攻撃で、ダメージを受け始めてきた!
すぐさま俺は、ダメージを負った"グレイウルフ"達の傷を【ヒールⅠ】で治す。
だが続けて今度は"キラーマンティス"が攻撃を受ける。
身体がデカイ分、集中的に狙われてしまっている。
…ここまでか!
俺は"キラーマンティス"の傷を治すと、皆を退却するよう指示する。
"ビーファイター""レッサーデーモン""キラーマンティス"は上空に、"アルラウネ"と"ゴブリンシャーマン"は"グレイウルフ"の背に乗って、例の洞窟へ向けて退却を開始する。
「追え!追え!動けない者は、置いておけっ、とにかく追うんだ!」
フリードはうまくノッてくれたようだ。
洞窟に向けて、モンスターを追う。
俺は更にその後を隠れながら、200m後ろに続いた。




