救出イベントⅩⅡ
ミールさんの近くに、盗賊がひとり倒れている。
そいつからボウガンを、手に入れたのだろう。
おそらくミールさんは俺のピンチを見て、本当はもっと後方に回り込む所を、急きょ変更してあんな所から出てきたのだろう。
助かったけど、もしそこにもっと敵がいたらどーすんだよ!
だがこれが戦闘の決め手となった。
"グレイウルフ"達の他に"ビーファイター"が一番に駆けつけてくれ、しかも駆けつけたそのままから、【ラッシュ】で盗賊共を弾き飛ばした。
また"ゴブリンシャーマン"とやり合っていた戦士は、"キラーマンティス"の遠距離【スラッシュⅠ】攻撃で倒れた。
最後に"アルラウネ"と睨みあっていたもうひとりの戦士は、仲間が次々と倒れたのを見て剣を捨て、降参の意思を示した。
戦闘が終わったのを見て、ミールさんがこっちに駆け寄って来てくれた。
「キミ!大丈夫ニャのっ?」
「はい、大丈夫ですよ。あ、援護有難うございました。でも、あぶないっすよ!」
「なに言ってるニャ!あんなにズバズバ切られて!早く怪我の手当てを…あニャ?」
そう言って、俺の体を触りまくるミールさん。
ああ!ネコミミ美少女に身体をまさぐられてるぅ!
ヤツらに切られた所は、うっすらとみみず腫程度の跡しかない。
「…ホントにどうなってるニャ?」
「あー、昔っから丈夫なんっすよ。」
「丈夫とかいうレベルニャかっ?」
ああ!ネコミミ美少女にツッこまれてるぅ!
そこへバルストさんが、神官戦士のコレまたいかついオッサン(アルベルトさんという名前だ)と一緒にこっちにやってきた。
「キミ、大丈夫かっ?」
あー、バルストさんも俺の見事な切られっぷりに心配して、駆けつけてくれた。
神官戦士のアルベルトさんで、回復をと考えてくれたようだ。
「大丈夫っす。訳あって、この程度では問題ありません。」
「…すごいな。」
そう言えば、ミールさんにもまだ大して説明していなかったな。
なんだかカード使い、この世界での『アルカナ使い』も、バルストさん、知らなかったようだし皆に説明をしないとな。
しかしおかしいな、ゲームでは『アルカナ使い』は特殊だが、名誉ある職業として有名だったんだがなー?




