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7.杯中の蛇影

最近、執筆が夜遅くになりすぎて、体調を崩してしまったので、一日の執筆量を減らす関係で投稿頻度が遅れます!とか言いつつも、新しい作品を書いたりしてます笑。

午後一時を回った。

「ご飯も食べ終わったし、部屋戻る?」

「そうだね、特にすることもないし」

「にしても、ピリピリしてるよな」

「僕らは疑われちゃってるし」

「ほんとだよ、でも本当に珪呀じゃないよな?」

「あはは、お互い様だよ」

「それもそうだな」

そう言って扉を開ける。

「お!望月さん。どうしたんすか」

「あぁ、本谷さん。少しお手洗いを...」

「そうでしたか、すいません。邪魔をしてしまって」

「全然大丈夫、です?」

「前みたいにっていうのも変っすけど、軽い感じでいいっすよ。俺も気軽っすし」

「ありがとう。ところで晩御飯どうする?」

「そうですね、そろそろ食べましょうか、個別がいいですかね、聞いてきます」

「俺もついてくー」

「では私は雪...寒江さんたちに聞いてきます」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「神宮さんのご意見で皆さんで食べませんか?と」

「オッケー、じゃあ皆さんに聞いてくるっす」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「鷹宮さんは部屋らしいっす。めちゃキレてて怖かったっす」

そう、愚痴をこぼしながら咏人が一階へ戻って来る。

「そうなの、じゃあ七人で食べましょう」

「個人で持ってきたものを食べるのでしょうか?」

「そうなるわねぇ。じゃあお話でも」

そう言いつつも、十数分全員が苦い飴を舐めているかのような表情でいた。

だが、目つきは鋭く観察をしているようにも見えた。

「こんなことを聞くのは野暮かもしれんが、皆様は面識がありますのかな?」

「俺と珪呀は中学校の頃から幼馴染っす。それ以外の方はないっすね」

「私は誰ともないわ」

「私もです」

「わ、私も...」

「あたしもない」

「なるほど、嘘つきさんがいらっしゃるようじゃのぉ」

「嘘つきさん?」

「そうじゃ。手紙に書いてあったことが本当ならば、あれだけのことを調べるにはネットだけでは不可能と言っていいじゃろう。すなわち、近辺の人間に聞いたか、実際に尾行、観察したかじゃからな。

見たことも聞いたこともないというのはおかしいじゃろう」

「なるほど、確かにそうなるね。必ずあたしらの中に犯人がいる...」

「なぜ犯人がわざわざこんな場所へ集めたのか、もう一度議論してみませんか。ここでは冷静に議論ができそうですし」

異常なまでに顔色を探り、珪呀がいう。

「そうですね。

まずおさらいです。私達をここへ呼んだ人物は同一、手紙の差出人は不明。

ですが、告発文書を私達の部屋へ投げ入れた人は同じなのでしょうか」

「同じだと考えて良いと思うよ。あたしに送られた招待状みても、おんなしような文字だし。

ただ、犯人達が同じ機種を使っている可能性も否めなくはないけど、同一犯だと考えることのほうが自然だと思う」

「じゃあ、本題。なぜわざわざ遠方からここへ来させたのか、ね。一つは、思い入れとかかしらね」

「うーん、確かに年季は入っていますが、埃のたまり具合的にここへはあまり人が生活していた形跡はありません」

「じゃあなんで...屋敷だと犯人が恩恵を受けること...」

「シュチュエーションっすかね。こう、なんか山の中の屋敷って事件が起こりそうじゃないっすか」

これまで目を丸くしていただけの咏人が申し訳無さそうに口を挟む。

「咏人、不謹慎だよ。でもありえなくはない話です。例えば自宅にこんな手紙が届いても、きっと破り捨ててなかったことにすると思います」

「だから、言い逃れができない山中のお屋敷かのぅ...なかなかセンス?のあるやつじゃわい。

もしかすると、土砂崩れも計算内だったりしてのぉ」

そう発すると、全員に緊張が走る。だがそれは、場に向けた緊張ではなくここにいる人間たちに向けた緊張だった。それと同時に全員が大勢から指を指され、ナイフの切っ先をチラつかされたような、小動物のようでいて、狩の瞬間をそっと待つ猛獣のような、独特の雰囲気が醸し出されていた。

「ま、まぁさすがの犯人でも自然現象までは読めないっすよ」

「意図的に閉じ込められたとしたらきっとまだ何か起こるわよ」

そう言ったあと、またはじめと同じような気まずい空気が流れた。

はじめに、宮内が手洗いにたったことをきっかけに全員が自然に部屋に帰っていった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

珪呀と咏人は、珍しく珪呀の部屋で話をしていた。

「珪呀ー、なんで俺が探偵なんだろう。どちらかというと、頭が切れるのも、冷静なのも、観察力や洞察力があるのも珪呀のほうな気がするんだよなぁ」

「ありがとう。それは、場を荒らすため、じゃないかな。咏人みたいな奴が名探偵で、本物の探偵は犯人か、贖罪の山羊(スケープゴート)なんだからさ」

「おい、ちょっと馬鹿にしただろ。でも、実際場は荒れている。皆が皆疑心暗鬼だし」

「僕達も例外なく、ね。そうなるときっと、犯人は有利なんだろう」

「でも、もし告発だけが目的なら、俺の手紙にはついでに、みたいなニュアンスで書かれていたし、

今更自分が有利になるようなことをする必要がないんじゃない?」

「確かに、珍しく冴えてるね咏人。じゃあ、もう一つ目的が...。ここまでするくらいだ。きっと大きなことなんだろう」

「あと4日、無事に帰られるといいけど...」

早くも短めになってしまいました。

杯中の蛇影ってかっこいいですよね?贖罪の山羊とか、

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