表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/9

8.空室有りにつき

結構重要ポイントです!

「あと4日、無事に帰られるといいけど...」

「まぁ、無事も何も他に何が起こるっていうのかな」

「わかんないけど、なんかこう、疑わしい?じゃないけど違和感が...」

「まぁいいさ、今日は寝よう。あと三回寝たら外に出られるしさ。

シャバの空気は美味ぇよ」

「ははっ。シャバって...。そのとおりだといいけれど...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

翌朝、珪呀は一人目が覚めた。

「うーん、ふわぁ。それにしても中々良いベッドだ。体の疲れが取れる。

起きたし1階へ行こう。そういや昨日風呂入ってないや。

朝風呂へ行こうかな、でも今日は女性陣の日だ...。でも、朝五時に風呂に入る変人は居ないよ」

あまり回っていない頭で、一階へ降りる。

コンコン、

「すいませーん。誰かいますかー?入りますね」

そう言って、脱衣所へ行く。

「誰もいないね。それじゃお風呂へ行くか」

脱衣所で服を脱ぎ、カゴへれる。事前にタオルを準備しておいて浴室へ入る。

「広い浴槽だな。僕一人にはもったいないよ」

そういいながらシャワーを浴びる。

「鏡もある...。結構痩せすぎてるかも。次の役のためにもっと太らないとなぁ。結構きついや」

そう言いながら体を洗い終え、頭を洗う。

「ふぅ。じゃあ浴槽へ入ろう!」

チャポン

「ふへぇ。なんだか気が張っていたから沁みるなぁ」

ガチャ

「ん?誰か脱衣所にいるのかな。咏人...ではないな。誰だろ」

ガッタンドッタンバッタンバタバタ、ズドンステン。ガチャリ バタン。

「すごい慌ててる?本当に誰だろう?まぁいいや。もうそろそろ出るか」

そう言って浴室を出て、体を拭き、服を着る。髪を乾かし、電気を消し、脱衣所を出る。

「あれ、寒江さん...?おはようございます」

脱衣所を出ると、ロビーの椅子に顔を埋めた寒江らしき人影が見える。

「ひゃ、ひゃい!ん゙、ん゙ん。おはようございます。南風さん」

「いつからおられたのですか?」

「え、えーっと。ずっと前から...」

「そうだったのですね。生憎、お風呂を頂いていたので気づきませんでした。あ、使われますか?

お湯変えときますよ。ところで、誰か僕がお風呂に入っているときに脱衣所に入られたようなのですが、誰わかりますか?」

「あ、私一回入ってしまいました。すいません。それに、お風呂は大丈夫です」

「あぁ!寒江さんだったのですね。すいません。服とか置きっぱなしで...。不快だったでしょう」

「いえいえいえいえ、全然...」

「いやいや、次から気をつけます。本当にすいません。嫌なものを見せてしまって...。

どう責任を取れば...」

「あ、ありがとうございます。お気遣いいただき...」

カンカン

「あ、どなたでしょうか...」

「宮内さん、おはようございます」

「あら、お二人とも、邪魔しちゃ悪かったかしら?うふふ」

「あはは、違いますよ。僕がやらかしてしまいまして...。そんなことより僕は、咏人を起こします」

「私は、望月さんを...」

カンカン、二階へ上がる

コンコン。

「おーい、咏人ー?起きてるー?起きてないか...。あ、そうだ。鷹宮さんを朝ごはんに誘おうと思ってたんだ。寒江さん、一緒に鷹宮さんを朝ごはんに誘いませんか?」

「もちろん、大丈夫です」

コンコン

「鷹宮さん?起きておられますか?あの、朝ごはんをご一緒にと思い...」

あまりに物音が聞こえない、呼吸音さえも。

「すいません。大丈夫ですか?入りますよー」

寝ている、誰もがそう思っているだろう。それ以上の疑いようがないから、普段では。

しかし忘れてはならない、ここは異常な屋敷だ...。

「は?た、鷹宮さん?」

「え?あ、ぅあ」

珪呀は、声が震えており、寒江は声にすらならないような音を鳴らしている。

ベッドには、鷹宮がうつ伏せで横たわっていた。背中には包丁というアクセサリーをつけて...。

ピクリとも動いておらず呼吸もしていない。つまり彼は死体だ。

「あ、ああ。し、死んでる?」

普段は冷静沈着な珪呀。それに死体自身の役さえもしている。しかしホンモノは理由が違う。

よく怖い話などを聞くと身の毛がよだつというが、本当に怖いときは身の毛さえ動けない。

「え、咏人。咏人を起こさなきゃ」

混乱で頭が回らない。眼の前の死体をずっと見下ろしてる。ただ目は虚ろだ。

「さ、殺人...。とりあえず皆さんを起こしましょう」

「あ、はい」

珪呀は一応返事はしたが、どこかフワフワとしている。

「だ、大丈夫ですか?南風さん。一度お部屋に戻られますか?」

「あ、あぁ。いえ大丈夫です。すいません、頼りなくって」

「いえいえ、誰だってこうなります。現に私だって、一応最悪の事態として想定はしていましたが...。

全く落ち着きません」

「すごいですね、寒江さんは。そんなことより...」

ドンドン

「おーい、咏人!起きて!入るよ」

「ふぇ?あぁ、珪呀がおはよ...」

「さっさと着替えて!一階へ降りてきて、事情はあとから話すから」

「んぁ?はーい」

そう言ってドアを勢いよく閉める。

コンコン

「沢村さん?起きておられますか?」

「ん?なんじゃ起きとるよ」

ドアの向こうから声がする。

「支度ができたらでいいので、一階へ来てください」

「あ、ああ。わかったわい」

「えーっと、次は宮内さんだ」

コンコン

「宮内さん?起きておられますか?」

返事がない。ゾクッと背中に悪寒が走る。まさか...。

「すいません、入りますね」

そこには...パジャマ姿で無防備にすぅすぅ寝息を立てている、宮内がいた。

「け、珪呀さん!?女性の部屋に無断で入るのはどうかと...」

後ろで寒江が驚いた声を出す。

「あ、あぁ。そうでしたね。すいません」

「本当に大丈夫ですか?あとは私がやるので、珪呀さんは一階で休んでいてください。

きっと疲れているんです。連日撮影だったでしょうし」

「本当にありがとうございます。情けないですね」

珪呀が自嘲ぎみに笑う。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

二十分程度後全員が一階に集まった。

「皆さん、お集まりいただきありがとうございます」

珪呀の代わりに珍しく寒江が進行をしている。

「え、全員じゃないっすよ?」

「そうだよ、雪。あのおっさんが居ないよ」

「あぁ、そのことですが、あの、その」

寒江が言い淀んでいる。

「鷹宮さんが殺されています。ご自身の部屋で、です」

「え?何を言っているのかしら?」

全員がポカンとした表情になっている。

「なんだよ珪呀、起きてそうそうにまた、驚かせるのかー」

「いえ、事実です。部屋を見てもらえればわかると思います」

「ほ、本当なの?寝てるだけじゃなくて?」

「はい、まだ脈などは取っていませんが、背中にナイフが...」

「いつ?だれが?なんで?」

「すべてわかりません。まだ僕達も混乱していますし...]

「強盗、ではないと思います。こんな山の中ですし、何より扉が開きません」

「じゃ、じゃあ私達の中に犯人が...」

ピリピリと張り詰めた空気が支配する。

「一応聞いておきます。心当たりのある方は...」

全員が周りを見渡すが、誰も動かない。

「ですよね」

「お、おい珪呀。本当に外部からじゃないのか?」

「咏人、その可能性もなくはないが、ゼロに限りなく近い」

「なんで...」

「なので、これから探偵である、寒江さん中心でお話を聞かせていただきます。それに所持物の検査も」

「じゃが、その小娘が犯人である可能性もあるのじゃろう?」

「はい、まだ詳しくはわかりませんが、全員に可能性があります」

「まずは、持ち物検査です。女性は女性同士で、男性は男性同士で、バックやポケットの中身などを調べさせていただきます」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

一通りの検査が終わった。

「誰も怪しいものはなかったです。なんとなく予想はしていましたが」

「そうだったの?」

「はい、鷹宮さんの背中に刺さっていたナイフは、外部からのものです。なので、特定は難しいですね」

「次はお話を...」

「じゃが、誰が話を聞くのじゃ?」

「寒江さんが...」

「でも、それだともし雪が犯人かもしれないわけでしょ」

「はい、なので一応休憩室でお話を聞くのですが、扉を開け、聞こえるように。

そして、私の分は珪呀さんにお願いします」

「あ、はい。わかりました」

「まずは、珪呀さんから」

次回は取り調べからですね。一応持ち物まとめておきます。

・珪呀...普通のバック(台本、お茶、スマートフォン、着替え、咏人からのお菓子、財布、

           ハンドクリーム、リップ)

・咏人...大きめのバック(台本、お茶、スマホ、着替え、お菓子たくさん、財布)

・寒江...普通のバック(着替え、水筒、スマホ、菓子パン、財布、ハンドクリーム、リップ、頭痛薬、

           ハンカチ、ペン、手帳) 

・沢村...小さいバック(水、手帳、常備薬、財布、老眼鏡、目薬、ご飯)

・望月...普通のバック(着替え、水筒、スマホ、財布、化粧用品、頭痛薬、手帳、ハンドクリーム

           ヘアクリップ、ご飯)

・宮内...小さいバック(着替え、水筒、スマホ、財布、パソコン(仕事用)、頭痛薬、文庫本、 

           化粧用品、ご飯)

・神宮...ショルダーバッグ(水筒、スマホ、財布、文庫本、絆創膏、ご飯)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あんまし本編と関係無いとは思いますが、一応頭に入れてもらえると...

誤字脱字報告待ってます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ