第68話 管理人のサナエがやってきた(26/6)
「フリオ、魔女の家から連絡があって、こちらに来たいって、良いかな?」
「来てもらって問題ないよ」
「それじゃ、7日後の正午に、この館の広場に来てもらうわ」
西の彼方に、この星を管理している、魔女の家があるらしい。
先日、56代目魔女マリルから、会ってやってほしいと連絡があった。
ここは、赤い尻尾邸の庭。
僕を始め、子供たちやメイドたちも魔女の家の人を待っている。
しばらくすると、西の方から銀色の飛行艇が現れて、青の館の庭に降りた。
長楕円形の真ん中のドアが開いて、女性が6人出てきた。
「予てより、お知らせしておりましたが、訪問をお許し願います」
「問題ない。歓迎します」
と僕が代表して応えた。
「魔女様、御目にかかれて、嬉しゅうございます」とアズサを見てほほ笑んだ。
「立ち話もなんですからこちらへどうぞ」とカレン。
魔女の家の管理人一行と歓迎一行は、屋敷の中へ。
「私の方からご挨拶させていただいてよろしいでしょうか?」
「さあ、どうぞ」
「改めまして、私は魔女の家の管理人のサナエでございます。そして、こちらはメイドのツバキ、コギク、ウメ、サクラ、ナズナです」
「「「よろしく、お願いします」」」
若い、可愛い、えーっと愚問ではあるが、男の子は居ないの?
「私たちは、マリル様が眠りに就かれても、この星の運営を担っておりました。運営と申しましても、監視者であって、人には働きかけないことになっております。アズサ様が魔女様の任に就かれましたので、是非良き方向に魂を導かれることをお願い致します」
一様に黒のローブをまとい、その下は赤のワンピース、頭には、つば広の烏帽子をかぶっている。
僕の記憶の奥にある、おとぎ話に出てくる、魔女のスタイルに近い。
こちら側も挨拶を返した。
「僕はフリオ・マレイ。館の主です」
「私はカレン。フリオさんの妻です」
「私は、フリオさんの妃のアヤメです」
「私は、フリオさんの妃のユキです」
「私は、フリオさんの妃のコウメです」
「私は、フリオさんの妃のボタンです」
「私は、フリオさんの妃のフェアリーです」
「私はアズサ。フリオの長女です」
「僕はタロウ。フリオの長男です」
「私はフリオの子供のソフィアです。「ルイスです」、「ホセです」、「フアンです」、「カルロスです」、「ミゲルです」、「ビクトルです」「カリーナです」、「ファティマです」、「カーラです」、「ロゼです」、「ローザです」、「テリアです」。私たちは、まとめてソフィーズと呼ばれています。」
「僕は、フリオとフェアリーの子供のアラン。「サムです」、「ローラです」、「キャサリンです」、「トモエです」。僕たちも、まとめてフェアリーズと呼ばれています」
「「「よろしくお願いします」」」
(いつの間にか、大家族になっていた)
「魔女の家とつなぐ転移門を置かせていただくことで、アズサ様の行き来が楽になります?」
「問題ありません。許可します」
僕は、二つ返事で受け入れた。
なぜか?って。魔女と言う存在と管理体制に興味が沸いてきたから。それだけ。
危険とか、そんなものは考えない。
その先が楽しそうだ。気楽に行こう。(能天気だな)
まあ、2時間ぐらい歓談したよ。
魔女の家は、ここから西へ60000キロメートル離れている。
この大陸は、大きな山脈によって三分割されている。魔女の家は、その西側に位置し、真ん中は人種が多く住んでおり、文明を築いている。右側の東には我々が切り開いたマレイ領と、さらに東は山や森が延々と続いている。そして、東の端には荒廃した過去の残骸が残っている。廃都市だ。
サナエたちが乗ってきた飛行艇は、60000キロメートルを10時間でやってきた。時速6000キロメートルとは、音速の5倍近くで飛べるということか!。
欲しい!!。




