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第29話 タロウが生まれる

「マスター、早速、子作りをしましょう。家庭には子供が沢山必要ですよ!」と、顔が赤いよ。


「いや・・・・。カレン、なぜに乗り気だね」

「ちゃっちゃと、やっちゃいましょう!」


おいおい、服を脱いで、・・・椅子に座った。

何をどうする気だよ!


「マスター、魔力が不足するかもしれませんので、後ろから肩に手をおいてくれますか?」

カレンの身体が輝きだした。

「マスター、何が起きても冷静にお願いします。肩から手を離さないでくださいね」


カレンの額、両手の指、お腹、足の指から突起物が出てきた。ウネウネとカレンの前で一つになると、小さな人型が出来た。


「お・お・お・。こ・れ・これは・・・・・」

「うわー!」アズサも僕も驚いた。

「マスター、もう少しです。手を離さないで! 魔力がギリギリなのです」


カレンから、さらに多くの突起が出てくると、小さな人型を包み込んだ。

白い繭ができた。


「「ほぉー!!!」」

アズサも僕も、顔を両手で挟んで呆然とした。


「マスター、7日後の今頃には熟成が完了します。それまでは様子見です」


カレンは、服を着て、疲れた様子で、

「少し休ませてください。マスター、手を貸してください。魔力を注いでください。膝を貸してください」

甘えるカレンは可愛い。しばらくの間、3人で青い月を眺めていた。



子供ができた。

7日目の朝、繭が割れて、そこから子供が出てきた。(桃太郎じゃないよ)

「男の子か、女の子か、どちらでも良いですよ」

「そうだな、ここは男の子が良いよ」



男の子の服を着せて、髪はブラウン、瞳は僕と同じで赤色にした。身長は120センチぐらい、色白で。

うん。10歳ということにしよう。可愛い。僕のコピーだ。

長い耳と赤いふさふさの赤い尻尾。


「カレンさんや、なぜに僕と同じウサギ型なんだ?」

「それはもう、モフモフですよー」

「お兄ちゃんだね。モフモフで可愛いい・・・」



「お前は、タロウ・マレイと名乗るがよい。僕は”お父さん”、こちらのカレンは”お母さん”、と呼ぶように」


「アズサは、アズサで良いよ。お兄ちゃん!」

「わかりました。お父さん、お母さん、アズサちゃんよろしくお願いします」


さて、タロウもカレンと同じように魔法が使える。また、カレンの知識から常識がコピーされており、生活には困らない。


タロウのステータスは、

魔力:30/30

魔素力:30/30

体力:20/20

精神力:20/20

防御力:20/20


うん。まあ僕よりちょっと弱いぐらいかな?


ひとりサバイバルから、7年で4人家族ができちゃった。



さらに、アズサ10歳の誕生日を祝うことになった。


「アズサが、この家に来たのは、2008年の7月26日なんだ。そこを基準にして、今日7月26日はアズサの誕生祝いとする。10歳だよ。おめでとう。ごちそうを作って、皆で祝おう」


「ありがとう。フフフ・・・フリオ・・好きだよ」


皆と言っても、カレンとタロウ、そしてシロだけ。


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