5 処分
教師達はロザリア王女とマリエール令嬢に対する殺人未遂として逮捕された。貴族達の関与は確認されなかった。
5 処分
マリエールの言葉に子ども達は止まった。逃げ出した子どももいた。代わりに大人達が来た。同じようにマリエールは警告するが大人達は止まらない。2人を捕まえようとする。
「ウィンドウカッター」
2人は同時に唱えると大人達の腕が落ちる。怖気づいて逃げ出しす者もいる。それでも向かって来る者もいる。様々だ。
やがて近衛隊が来た。貧民達も捕らえられた。腕を切り落とされた者もだ。ロザリア王女とマリエール令嬢は保護された。
教師達は事件の全貌を白状した。ロザリア王女を国王にするためマリエール令嬢が邪魔だった事、授業内容をロザリア王女が得意な内容にした事、転移陣を貧民街に設置してマリエール令嬢を転移させようとしたらロザリア王女も触れてしまった事司教の指図であった事-------------。全ての教師と司教が逮捕された。教師の一人が、
「ロザリア王女こそが次期国王に相応しい方。みんなそう思うでしょう。類稀な美貌、秀でた能力、慈愛深い人柄、欠けるこののない才知、だからお助けしたかったのですよ。判るでしょう。皆ロザリア王女にこそ国王になって頂きたいのです。あなた方もそう思うでしょう。」
教師は入れ替えられた。授業開始4ヶ月後の事だった。プログラムを全てやり直すには時間が経ち過ぎた。このまま進めるしかない。
捜査は続いた。司教と教師がロザリア王女を国王にするためと以上の動機は出て来ない。具体的には貴族の名前は上がっていない。しかしそんな事はあり得るだろうか。
国王はこの問題を注目した。
「ロザリア王女やマリエールの体調に問題ないか。貴族の関わりは本当にないか。」
宰相は答えた。
「お2人に心配はありません。今のところ貴族の名前は上がっておりません。信じ難い話しではありますが、これは司教にそそのかされて教師が実行したことだという事になります。」
国王は、
「しかしお粗末な犯行計画だな。ばれるに決まっているのに。」
宰相は、
「当初は実験上のトラブルで押し通す気だったようですよ。しかしロザリア王女も巻き込まれてそんな言い訳ができなくなったようです。」
王女と辺境伯令嬢を意図的に危険に陥れた罪により教師達と司教は処刑された。
新しい教師達により2人達の授業は比較的楽になった。特にマリエールにとっては無理やりテレパス使ってクリアーしなくて済むのは助かる。
その空いた時間ロザリア王女とマリエールは転移の研究に充てた。王宮図書館で転移の資料を探したり、転移に意識を集中したりした。転移陣を使った転移を除き、通常の転移は行ったところにしか転移できない。近いところほど難易度が下がる。その場所を思い浮かべ
「転移」
と唱えるのが普通だ。慣れれば思い浮かべるだけでいい。2人共に転移した経験があるせいかわりと簡単に転移ができた。しばらくすると転移と言わなくても転移できた。マリエールはロザリア王女に、
「正直、前の教師達に思う事は多いけど、魔力に関しては感謝しているわ。どんな魔導書にも魔力枯渇を繰り返して魔力を上げろと書かれた物はないわ。死んでしまうからね。でも効率的な魔力の上げる方法なのは間違いないわ。要はどこまで下げてもいいかよね。ロザリア王女もやったんでしょう。」
ロザリア王女は頷いた。
新しい教師達になり余裕ができた。マリエールとロザリア王女は転移にチャレンジした。わりと簡単に取得できた。




