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32.【ブログ『おひとりさま女、家を買う』2022年10月23日】


タイトル:【旧友とお茶、美術展】


こんにちは。すっかり秋めいてきましたね。

朝晩の空気がひんやりとして、過ごしやすいです。


■中高の友達が遊びに来てくれました


先日、日本に一時帰国中の中高時代からの友達が、

引っ越し祝いも兼ねて遊びに来てくれました。


普段は海外在住で向こうの人と結婚している子なので、

会えるのは年に一度あるかないか。

こういう機会は大事にしていきたいですね。


中学生、高校生の時はおぼろげにしか想像できなかったけれど、

アラフォーになるとそれぞれ道が全然違っていて、

なんというか、時間の隔たりを感じます。

遠くに来てしまったような気もするし、

自分だけどこへも進めていないような気もする。


正直、独身の身だと結婚した子とは疎遠になっちゃったり、

子どもの話題などで変に気を遣わせてしまう部分もあるので、

こうやって遊びに来てくれるのは嬉しいし感謝です。

変わっていく自分は楽しいけれど、

もう戻れないことも取り返しのつかないものもたくさんあるから、

懐かしい時間は大切に過ごしたい。


そんなわけで、友達とは都内のカフェで落ち合った後、

先日の記事で書いた、M美術館のハリー・クラーク展に一緒に行ってきました!


■ハリー・クラーク展


アイルランドの挿絵画家・ステンドグラス作家らしいですね。私は美術には疎くて、前の住人さんの画集を見るまで知りませんでした。ステンドグラスが幻想的ですごく綺麗な一方で、白黒の挿絵はなかなかおどろおどろしい。


そういうのは一緒に行った友達の方が詳しいんですが、エドガー・アラン・ポー作品の挿絵が代表作として知られているらしくて、ノベルティとしてポストカードが配布されていました。


挿絵本『怪奇と幻想の物語』を元にしたランダム配布だそうで、友達は『黒猫』、私は『アモンティリャードの樽』の絵でした。

『黒猫』とか『モルグ街の殺人』なんかは聞いたことあったんですが、『アモンティリャードの樽』って、不勉強ながら初めて知りました。


"復讐を決意した主人公が、骨が並ぶ不気味な地下墓地カタコンベに相手を誘い込み、壁に生き埋めにして本懐を果たす"……という内容だそうで、「アモンティリャード」はシェリー酒の名前ですね。ホラーやミステリはわかりませんが、お酒の名前なら少しわかります(笑)


シェリー酒って、近代ではソレラ・システム(樽を階層状に積み、古い酒に少しずつ新しい酒を継ぎ足していく技法)で安定した品質で長期熟成されるようになったんですが、ソレラが確立される以前は品質のバラつきが大きかったんだそうです。

ポーが生きた時代はちょうどソレラの普及期だったので、「酒好きが釣られちゃう高級酒」として登場させたんでしょうね。大学時代のバイトを思い出すなあ。


■香水を廃棄


ソレラといえば、キャビネットから出てきた香水《SOIERAソイエラ》も名前が似ていますね。お酒と同じで、酸化とか成分の変質とかもあるだろうから、前の住人さんのお兄さんが言ってた通り廃棄しておこう。もう十分ではあるし。


そういえば、ハリー・クラークは当時のステンドグラス工房の作業環境が夭折の一因と言われているそうです。元々結核を患っていたところに、揮発性の薬品やガラス粉塵の吸入が悪影響を及ぼしたとか。享年四十一歳だったそうです。今の私とあまり変わらないなあ……。クラーク自身も薄々気づいてはいたのかな。


時代が下れば安全基準が設けられる事柄も、その当時は危険性が分かっていなかった、というのは現代でもよくある話ですよね。

『ドラキュラ』や『マクベス』の挿絵も望んでいたというから、見てみたかったな。


今日はここまで。季節の変わり目でだんだん涼しくなってくる時期ですから、体調に気をつけて過ごしましょう

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