31.【調査者のメモ③】
<丘の家の住人に関するメモ>(更新)
※年代、状況等、証言取得時は不詳だったものについて、
調査者が追加調査したものは追記した。
■①都築家
80年代の宅地造成当時からの最初の住人。
1998年頃に夜逃げし、以降の消息は不明。
・夫の失業、子の病気やそれに関する姑との確執などで、夜逃げ前から夫婦仲は悪化していたらしい。
・母親は自然派およびスピリチュアルに傾倒し、「子供の病気に良い」「浄化効果がある」として甘い匂いの香を好んで焚いていた。
・病気の弟、健康な兄(都築直也)の二人兄弟
・兄は小学校低学年時、欠席気味。4年生になる頃には全く登校していなかった模様。
『自分ばかり学校に行ったり友達と遊んだりしたら弟が可哀想』『お母さんが悲しむ』『だからあまり学校に行けない』と言っていたという。
・2003年頃、兄の直也らしき男を隣町の駅で見たと証言あり。
少年時代に彼の家で焚かれていた、甘い香りによく似た匂いがしたらしい。
同級生である津田香奈枝の年齢から、当時、直也は19~20歳と思われる。
■②有賀夫妻
2番目の住人。2002年頃に入居。
ITバブル期、事業の失敗によりタワマンから転居してきた。
妻が当時極めて割安だった「丘の家」を見つけ、自ら購入したらしい。
新しい生活に慣れようとする妻と、プライドを捨てきれない夫の間には衝突もあった模様。
2004年頃、妻が夫を置いて出奔。
妻の出奔前に有賀家周辺で「若い男」が目撃されており、
近隣住民には「妻が浮気相手と駆け落ちしたらしい」と噂されていた。
その後も夫はしばらく「丘の家」に住み続けたが、後に転居。
転居後も無人のまま「丘の家」を所有し続けており、三宅澄江には「いつか妻が帰ってくるかもしれないという希望を捨てきれなかったのでは?」と推測されている。
後に家を売りに出したが、正確な時期は不明。
■③ジャックフルーツの女 → 本名・比良峰ユリエ
3番目の住人。決して顔を見せなかったという黒ヴェールと甘い香りの女。
2019年にS県の不動産管理会社(比良峰化学工業の子会社)が「丘の家」を購入。
ほぼ同時期にユリエが入居したと思われる。
S県に本社のある比良峰化学工業・前会長の孫娘。どうしてもと「丘の家」を望み、一人暮らししていた。
持病の悪化により退去し、売却手続きや「置き配不可」荷物の引き取り等は、スーツ姿の男=夫・羽波見錠一が行った。
現在は長期療養中のため面会不可。
<関連人物>
・スーツ姿の男 → 羽波見錠一
比良峰ユリエの夫。現在は比良峰化学工業・前会長夫人の個人秘書。
定期的に「丘の家」にユリエの様子を見に来ていた。売却手続きや庭の草刈り、荷物の引き取りに現れていた「身内」の正体。夫婦関係・別居事情が特殊なので、山田順和子にはユリエの兄と名乗っていた。
・巳樹本不動産・伏見竜也主任
元S県地方銀行の行員。K駅の人身事故で死亡。
地銀時代は企業融資担当も経験。地銀での不正融資事件のとばっちりで巳樹本不動産に転職後も、比良峰家が首都圏で私的な不動産を売買する時は相談されていた。ユリエの「丘の家」購入・売却も彼の案件。
死亡事故については事件性無しと判断されたが、自ら爪や肌を剥ごうとしたり洗剤の原液を体に塗りたくって化学火傷を負うほどの、重度の汚染恐怖症に陥っていた模様。
■④山田順和子
4番目の住人。ブログに新居での生活を書き綴っている。
仕事を辞めるなど身辺を整理して姿を消したが、家族から失踪届等は出ていない。
現在、「丘の家」は鍵がかかったまま、家主が長期の留守という状況。




