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『星』

<黒川紗耶香視点>

(あの子に協力してもらったのに、何で私の身体は動かないんですの?)

雪野の預かり知るところではないが、紗耶香は旧知の天才と紗耶香が慕う後輩に助言をもらっていた。


たまたま、見ることのできた愛菜に関してのメッセージを思い出す。

『愛菜さんのことは心配しないでください。色々と事情は知っています。勝手にすみません。でも、私は先輩に協力したいんです。勝ってください。それと、雪野さんのパートナーについての情報も調べ上げたので送っておきますね』

そう言って、彼女は雪野のパートナーの情報までくれた。

雪野のパートナーは木卜(きうら) 念人(ねり)ランクAの能力者だった。

ただし、能力は人の心を読み人の心を上書きする能力だ。

なんてことはない。この能力者を選んだこと自体が、ある意味雪野からのメッセージだと紗耶香は思った。


『こなたが警戒すべきは、香川 天彦だけどすわ。彼の能力さへ読心術により分かればこなたの負けは万に一つもござりませんわ』


というメッセージだ。雪野の予想は外れている。香川天彦は能力者ではない。

けれど、言外にスプリーム4である黒川紗耶香には問題なく勝てる。そう言っているのは間違いなかった。


「にしても、何でこの場所が紗耶香さんは分かったんやろね。ネリ」

少し間が空く。

「そうなんやねぇ。流石は島外者からの助っ人」

そして、雪野は独り言のようにそう言った。それ以外の声や姿は見えない。

彼女は巫女服を揺らしながら歩く。ほんの少し上を見ながら、何もない空間に話しかける。

だが、そこには何も見えない。


最強を自負する少女は、ただゆっくり闊歩する。

人々の期待を背負ってただ勝利する。

それだけのことだった。


そして、もう一方の最強の少女の敗北は決定した。

遠雷により不動を強制された少女はただ、白星を積み重ねる勝者を見送っていった。



そうして、この勝負は()() ()()()の絶対的な勝利を天空島に響き渡らせる結果となった。

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