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今宵は私と踊りましょう
翔は思い悩んでいた。
自分はここに来て何日経ったのだろう。
少なくとも三ヶ月はいるはずだ。
親は心配しているだろう。
仲間はできた、基本みんないい奴だ。
好きな娘も出来た。
ニヤだ。無愛想で無表情だが、もろ好みの女の子だ。本当かどうかわからないが、自分の事を好きだと言ってくれている。
ハイやアネスは自分の事をク・・・・と呼ぶ。その昔、自分は二人の主人だったらしい。まったく記憶にないが・・・
やはり、あの時飲み込んだ石が自分を変えてしまったのか。死んでも死なない不死の身体に。
そして執拗に我々の命を狙ってくる敵、今の所名前がわかっているのは、ノー・・・とハス・・・の二人だ。どちらも邪神、つまり神だ。向こうにとってはこちらが邪神なのだろうが・・・
考え事をしていると、ニヤが来た。
華奢で美しい手を差し伸べると、
「翔、今宵は私と踊りましょ」
どこからかシャンがバイオリンを取りだし、演奏を始める。
時間を忘れて二人は踊った。




