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第22話 VSギルマス

少し修正しました

「いやぁ本当はこういうのは無いんだがな。面倒くさがって登録をしない不死人が多くてなこういった場をたまに設けるんだよ。討伐依頼しかしたくないと言うやつ向けに、力を見せてもらってそれ相応のランクに付いてもらうというものを」

 

 私みたいにお使いを嫌がって討伐依頼の多いランクに付きたいというプレイヤーが多いのか。まぁそうよねフルダイブやってまでお使いクエストはやりたくないよねうん。世界観を楽しみたい人は違うのだろうけど。

 

「まぁいつものなら試験官に任せるのだが。あいつを倒したお前さんと1度やり合いたくてな。代わってもらった」


 あいつというのは黒騎士なのだろう。有名な人なのだろうか?まぁ近衛騎士と言っていたしある程度は顔は知られているか。

 

「お互い死なないんだ本気の殺し合いをしよう。普通はレベル差がありすぎるから制限を設けるが……お前さんはいらないよな?」


 レベル差……黒騎士も言っていたね。制限を設けていると最後辺りは何故か無くなってたらしいが。今回はもう最初から無いんだ。え、レベル差どのくらいなのだろうか?

「神ノ目」

神ノ目でステータスの確認。 そして後悔する。


 

フィートン

lv1000

HP:61000(156800)

MP:11000(70000)

STR:520(2000)

VIT:600(1200)

AGI:300(750)

INT:100(200)

DEX:450(685)

LUK:100(300)


  レベル1000!?私がレベル30なのに……

 しかも表示されているのは素のステータス。ここから装備やらパッシブでのステータス上昇があるから……ステータスの暴力がすぎる。黒騎士のステータスを見とけばよかった。どれだけの差があるか分からない。

 ただAGIは勝っている。ここを上手く生かしていかないといけないね。というか装備込みのステータスなんか伸び幅がいまいち……?レベルに見合わない気がする。

 VITは無視していい。私の火力はカスだから、初期装備頼みの10しかないし。


「では合図で開始だ。頼むよ」

 受付の人が頷き手を下げた。

「試合開始!!」

「〔 ビルドアップ〕!!」

 フィートンがスキルを言い終わる前に狙撃銃に持ち替えて発砲。その後弓に持ち変え羽を1枚抜いて射る。短剣を左斜めに投げ体をたたみ地を蹴る。破軍だ。

「!?」

 目の前には行かない右斜めに位置取り。脇腹を狙って槍に持ち替え突きを放つ。

「そこか!!」

 大剣で弾かれ蹴りを放たれたが槍を手放して、バックステップ。そしてフィールドを走り回る。フィールドを大きく使ってヒットアンドアウェイ。


「実際に対面するとすさまじいな。姿が全く追えん。」

 短剣を投げ自在槍を飛ばして攻撃の手を止めない。これらは走りながら当てることが出来るから楽だなぁ。


『この速度維持しながら投擲を当てるということが出来るのは君ぐらいだよ』

 大剣に防がれているがコンボスターのパッシブが切れていないのを確認。表記では攻撃が連続で命中と書いてあるから。ダメージあるなし、防がれるというの関係ないのかなと思って試してみたが……効果途切れないのねこれ。


「〔 バーンアップ〕これは避けれまい!!」

 大剣に火がまとわりつく。付与系統のスキルか?

 そして私の攻撃を防ぐのを大剣を担ぎ、タメに入り…………回転斬り。

 私は自在槍を天井に突き刺してワイヤーを巻き上げ上へと避難した。広間の端まで火の斬撃が届いていて受付嬢が防御系のスキルを使っていた。

「上か!!」

 大剣を深く構え斬りあげる。極太の斬撃が私めがけて飛んでくる!?

「うっそ」

 だいぶの高さあるのに余裕で向かってくるぞ!?大剣だからか?私のスラッシュはそこまでの射程無いのに!?

「まだあるぞー」

 大剣をブンブンを振り回し斬撃を飛ばしてくる。

 それをワイヤーアクションで躱していき地面に着地。だが着地を読まれてたのか十字に斬撃を飛ばしてきた。

「〔 スラッシュ〕」

 私はしゃがみ十字の右下から十字の真ん中部分に飛ばさずに剣に留まっているスラッシュを当てる。そのまま腕を回しフィートンに向かって振り抜く。

 別ゲーのバグをやってみた。スラッシュを連発してた時斬撃が飛ばず剣に留まり続けるというバグ。その留まっている状態で相手のスラッシュを巻き込んで撃ち返したら相手の分プラス留まっていたスラッシュも飛んでいきアホみたいなダメージが出たと言うもの。それ以降それが必須テクニックになったりしていた。

 このゲームでも同じ事が出来たのは驚いたけど魔法と言うものがあるんだからこれもおそらく魔法という物で再現できているだけなんだろうね。


 十字と斜めの斬撃を突きで相殺したフィートンは笑ってるのか動揺しているのか分からない表情を浮かべていた。だが瞬間驚きの顔になる。

 凶の形をした斬撃を私が飛ばしたからだ。そしてダメージもカスだった。


「〔 フレアドライブ〕」

 フィートンが炎に包まれてタックルの姿勢で加速。

 私は大盾を構えてパリィ。黒い稲妻のエフェクトが散る。

 追撃に盾で殴りつけたが怯まず大剣を片手で斬り上げてきた。それを体をひねりそのまま背後に移動。膝カックン(ハンマーで殴りつける)をして一旦距離をとる。

「その……スラッシュの撃ち返し方教えてもらえたりは……しないよなぁ!?」

 教えるわけが無いので言い終わる前に槍投げ。


「くっそこう対面してるとウザさが違うな特に顔を重点的に狙ってくるのがやらしい。つい反応してしまう」


 目とか顔になにか飛んできた時に無意識に守る行動をするからね。わかっていても中々防げない行動よ。


「〔リジェネ〕〔火の心〕」


 パッシブにも継続回復があるのにさらに追加で回復するのか……火の心は少しのバフ効果らしい。

「〔 アクセル〕〔 ギガ・アクセル〕」

 フィートンが1歩で最大速度で肉迫してくる。私は距離を取ることはせずこのまま打ち合うことを選択する。武器は両手に刀。


 初撃は左斜めからの振り下ろし。それを私は右足を軸に回り斬り付けながら回避。

 フィートンはその場で大剣を横に構え回転斬り。私はジャンプをしフィートンを踏みつけ真っ直ぐ飛び頭上を取る。

「〔 急所斬り〕〔 急所突き〕」

 右手の刀で首に斬り付け左は突きを放つ。

 着地に合わせフィートンが私でも目に追えない速度の斬撃を放ってくるが私は速ければ速いほどパリィがしやすくなるタイプなので初撃をパリィ。お返しに2連撃おまけに十字にスラッシュを叩き込んだ。

 今のフィートンは私よりも速い。アクセルは普通の加速系のスキル。一歩で自身の最大速度を出せる効果。ギガ・アクセルはその効果に追加でAGIにバフがつくスキル。

 フィートンの猛攻を難なく捌きスキルの効果時間が切れフィートンは私から距離をとった。


「スゥ……まさか仕留めきれないとは思わなかった」

 フィートン明らかに時間稼ぎをしている。周りの魔力がゆっくりとフィートンに集まっているのが分かるから。

 私も少し落ち着きたいので付き合う。息は乱れてないが少し熱くなった。

「大人気ないが確実に仕留めるならこれしかないな」

 フィートンはパッシブに剣豪というのを持っている。これは剣系のアクティブスキルを統合しているパッシブみたいで。スキル名の詠唱をいらないみたい。スキルは出来ることのアシストとクノンと黒騎士が言ってたからフィートンは相当な手慣れなのだろう。

 

フィートンは大剣を地面に突き立てた。そこから広間が変わっていく。

 空間が明らかに広間の時よりも広くなっていく。そこに剣で斬り裂かれ、槍に突かれ、大砲で頭を潰されている戦士たちの死体が広がりあたりは荒廃していく。


「古戦場……?」

 そうこれは黒騎士が使っていたスキル。 攻撃の確定命中とステータスバフの領域。

「この魔法は世界魔法と言ってな。空間に自身のフィールドを作る魔法だ。好きに効果を盛ることが出来てとかそこそこ自由が利く。まぁ欲張ると消費魔力がえげつないことになるが」


 私の体が動かなくなる。黒騎士の時は制限がされていたから何とか動くことが出来た。だが今はそういった制限がない。私のVITは0。装備は獣王シリーズをつけているが生身が0なので装備が無事でも中で潰れて死ぬのだ。


フィートンが溜めの突きを放つ。なにかのスキルなのだろう大剣にものすごい魔力を感じた。

 普通なら勝ち確なんだろうが私はタダではやられないよ。というかこれの対策結構簡単なんだよね。

 私は大盾2枚を出して操作する。ファンネルである。

「え?」

 フィートンの突きが大盾に当たる。フィートンの攻撃が大盾に命中した。その瞬間体の硬直が解除される。

 すぐに距離を取り手持ちの武器を放出。


「世界魔法……ね」

 この広間の上からベタっと貼り付けたような感じに見えたのでもしかしたら私もできるのかもしれない。魔法は自由だからね。

イメージは出来ている今は冴えている。魔力がなんとなくではなくはっきりとわかるから。

 フィートンの領域を蝕むように私の魔力を浸透させていく。効果は……あまり欲張らず相手の領域の破壊のみにしよう。

「まさか……?クソこいつら邪魔なんだよッッ!」

 大剣をブンブン振って武器を弾き飛ばしてはいるが避けたりパリィしたりとチクチク攻撃していく。ウザかろうウザかろう♪

 私は私で集中する。

 手を叩く。

「領域展開」

内で回している魔力が両手に集まる。周りにある薄い魔力も集まってものすごい魔力の圧を感じる。

 手をスっと地面に当て魔力を流す。

「黄泉比良坂」

 うっすらと水が広がり周りの空間を飲み込み私の世界が広がる。

 空は黒く赤い月が輝き、複数の桜が咲き乱れそこには和風の家がある結構広い。そして二本の柱その下の水面には彼岸花が2本咲いている。


「出来た……!」


 私は領域展開した。

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