第21話 冒険者登録
スーの背中に乗りモフモフを堪能しながら移動中ずっと考えていた。冒険者ギルドの登録に私みたいな少女が行くと先輩冒険者に絡まれるというイベント。
この子達がいるとそれが起きないかもしれないのだ。それは勿体ない。だが私の登録はついで、メインはケルベロス達だから連れていかないといけないんだよなぁ。
と考えていたけど杞憂に終わった。シンプルにギルドに入らなかった。
「ちょっとまっててね登録してくるから」
ギルドの前に降りてスタンドアを勢いよく押す。
いかつい男性達が酒を飲みガヤガヤ騒いでいるのをやめ値踏みするような視線で私を見る。嫌な顔をした奴らが複数人。多分鑑定かな?不快感なかったからされてないと思っていたけど無意識に弾いてたのかもしれない。
「ちょっと待ちな嬢ちゃん」
辺りを見渡して空いている受付の所へと数歩進んだら呼び止められた。
お?やはり来たか!と考えてたセリフを言おうと顔を上げると
「「あ、」」
見覚えのある顔だった。一層の攻略組のクランホームにいたやつ。そう認識した瞬間に狙撃銃を取り出して、発砲。武器スキルのヘッドショットが発動してその男は死んだ。
周りの一部が絶句してる中なにも無かったかのように受け付けに行き話しかける。
「登録したいんだけど、あと魔物登録も」
「冒険者登録と従魔登録ですね。こちらの用紙をお書き下さい。後奥に広間がありますのでそちらの方で1度従魔を見せてもらえれば大丈夫です」
渡された紙には名前、レベルと使えるスキルと戦闘スタイル。そして従魔の種族と名前と特徴。
「わかりました。ただ従魔?がギルドに入らなくて。見せるだけなら1度表に出てもらってもいいです?」
受付が困ったような顔になり不思議そうに言う。
「テイムされた従魔は特殊な空間に保管されて自由に呼び出す事ができるのでは?あとこの辺りにそんなでかい魔物いなかったはずで」
へぇテイムされたら好きに呼び出せるんだ。え、テイムすればよかったかな?保管されるて言ってるし私がログインしてない時とかも勝手に死ぬ心配がないとかいいじゃん。
「あ、テイムして無くて、普通に野生です……」
少し申し訳なさそうに言っておこう。少し声のトーンを落として最後辺りはか細くなるように。
「わかりました1度確認しますね」
書き終え1度ギルドの外へ。お利口にお座りをしていたケルベロスを見て受け付けの人は驚いた声をあげていたが表情には出てなかった。そしてさっき書いた用紙を見て頬を引きつらせていた
「ジャイアントウルフですか、フォレストウルフが進化した感じですか?それとも野生のジャイアントウルフを手懐けましたか?」
進化したと答えたらどのようにと聞かれたので心臓を食べさせた後に自分をたべさせたと答えたら顔を青くしていた。
「さ、流石に死ねば復活するとはいえその様な蛮行は控えてください。」
私もどうかと思うけどこれも前に見た漫画でやっていた行為なんだよなぁ。実際過程吹っ飛ばして進化したから効率は良さそうなんだよね。
「そして名前が……あ、」
私は手をパンパンと叩く。道中神ノ目を通して芸を教えたのだ。
ケルベロがスーの左右に乗っかり体を密着。顔を上げ遠吠え。少しもふもふ度がましたが問題無くケルベロスになった。
受け付けの人は引いていた。
「基本的には放し飼いになると思います。あ、不死人は襲わないようには言いつけてますが攻略組と名乗っている不死人には容赦なく攻撃をするよう言ってるのですが、不死人を襲ってるからと無闇に攻撃しないように伝える事はできますか?一応手を2度叩くとこの芸をするように言ってますので差別化はできるかと」
「ぎ、ギルドマスターに確認します。登録完了までしばらくお待ちください」
~少女受付完了待ち~
呼び出しがあり受付へ、無事完了したみたい。
「こちらが冒険者カードとなります。依頼の受付の際はこちらをご提示ください。紛失の際は1000ゴールドで再発行となります。」
免許証みたいな大きさでアリスRANK1と書かれてる。他色々と欄があるけどそこはまだ白紙だ。
「このRANK1というのは?」
「その冒険者の実力、信頼とかの基準になります。基本的にランクにあった依頼を受けることをおすすめしますが、一様1ランク上下の差なら依頼を受けることも出来ます」
「パーティを組んでいる時は?」
「その場合はパーティリーダーのランクに合わせる形となるので低い方が居ても問題ありません」
「ランク1の依頼はどんなのがある?」
私がMMOにハマらなかった理由がこういうクエストでのお使いがめんどくさかったからだ。このゲームは多分クエストを進めなくてもいいとは思うからランクを上げなくてもいいとは思うけどランクによって何か制限されてたりすると面倒だし……
「ランク1は薬草の採取や、スライムなどの比較的弱い魔物の討伐その素材の納品ですね」
「ランクはどのくらいで上がる感じですか?」
「ランク1なら一定数の依頼の達成。そして9から10になるには試験もあります」
うーん数は教えてくれない感じかな、討伐依頼は特定の部位を持ってきたらクリアとかにしてくれないかなーて聞いたらそういうのはないそう。レベリングしながら依頼を受けてというのがこのゲームの初動なのかもしれない。
私はアダマンタイトを1個受付台に置いて言う。
「第1層アダマンタイトゴーレムのドロップ品なんですけど。一様討伐する力はあります。ランク少しあげてもらえる事は出来ませんか?」
よくあるのは力があるとスキップ出来るというもの。漫画ならそれに合わせたとこまで上げてくれたりしていた。
聞いてみることはタダだ。これでランクが上がればラッキー
「現在アダマンタイトは初級でのドロップもあるので、強さの提示にはなりません」
ということはより強いやつのドロップ品を提示すればランクが上がる?そういうのをやっていないのであればさっきみたいに断りを言うはず!
私はアイテムボックスから黒騎士の兜を置いて言った
「これならどうだ!!」
「……少しお待ちくださいギルドマスターに確認してきます」
確認しに奥へ数分
「ギルドマスターが1度手合わせをと、それの結果次第でランクをあげるとの事です」
そのまま広間に行きご対面。
筋肉ムキムキのスキンヘッドでごっつい大剣を持った男性が待っていた。多分あの人がギルドマスターかな?
「フルクのギルドマスターをやっているフィートンだ。見させてもらったよノワールとの戦闘を。是非ともこの俺とも手合わせをして欲しい」
え、あれってNPCにも見られてたの!?




