↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
祓魔寿司 めふぃすと  作者: 岡村なぎぼ
一貫目 エレナと逆さま博士

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/32

エレナと逆さま博士 ◆ 10 ◆

  ◇  ◇  ◇



 時計台の上。長台詞を受け、ファウストの本性を知ったエレナ。彼女のきゅっと閉じた唇は今、小刻みに震えている。



「ぅ……うぅ……」



 目尻が潤んで、



「わぁぁあああん!!」



 もう限界だ。タコ怖いし、ホントはずっと体痛いし、なんか、ずっと難しい言葉使ってくるし。大人の人に怒られた。みんなそんなにバカバカ言わなくたっていいじゃん。



「えふ……っ、えふらんでごめんなさいぃぃい! ぐすっ……ッおうちヤダっ、しけん、いきたいぃぃいい、うっ、うぅ、すしぃぃぃいいい!!!!」


「泣き落としですか。通じませんよ。むしろあの男を踏みにじっているようで気分爽快です、もっと泣け」



 ケッとあしらうファウスト。



「さぁ、帰ると貴女の口から言いなさい」



 ファウストは天井からコツコツと足音をさせて、空を仰いでわんわん泣くエレナの後ろに回りこんだ。



「さもないと……」



 ぐいっとエレナの首根っこを掴み、ファウストは軽々と彼女を放り投げた。時計台の外に。



「いやぁぁぁああああ」



 エレナの叫び声が遠ざかる中、ファウストは「あ」と間抜けな声を出した。彼はヒュンと、どうやってか宙吊りでワープして、落下する彼女を見事キャッチした。雑にエレナを抱えながら、



「護衛対象を殺っちまうところでした」



 やれやれと息を吐く。対してエレナはファウストの腕の中、息も絶え絶えとしている。こいつ! 何考えてんの……! 睨みつけたエレナは、視野の残りでここが最初にファウストが現れた場所の近くであることを確かめた。彼女の様子を気にも止めず、ファウストは芝居がかって考える仕草を見せる。



「うーむ、帰らないなら……」



 地上を見渡したファウストはひらめいた。彼はエレナを抱えていた手を持ち替え、彼女の足を汚いもののようにつまみあげた。自分もろとも彼女を逆さ吊りにしたのだ。



「なにするのぉ!」



 ぶらっとエレナが連れていかれた先、瓦礫の中から赤い光がちらっと見える。あのプラチナブロンドの反射だ。



「ミヒャエル……!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
i000000 i000000
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。