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353. 砂漠化の原因について話をする

353. 砂漠化の原因について話をする



その夜、食事から部屋に戻ると、リョウはリアンと地球で発生していた砂漠化について話をしていた。


リョウ「私も専門家ではないので、詳しい所は分からないが、地球ではあちこちで砂漠化が発生していたんだ。」


リアン「そもそも砂漠化の理由って、何なの?」


リョウ「そうだな、川や湖の水を農業に使いすぎて砂漠化が進んでいた例があるな。


そもそも周辺が乾燥地帯で、その真ん中に湖があったところがあるんだ。

その湖では、周辺での農業のほかに、湖での漁業が盛んだった。

しかし、その地域として、もっと灌漑設備を広げて、農作物を育てようとしたんだ。

衣服に使われる綿花を大量に採る為だったかな?

そういう政策をその国はとったんだ。


元々は大きな湖だったが、数十年で1/5程の大きさになるまで、水を使い、

その湖はほとんどなくなり、逆に周辺の地域は砂漠化が進んでしまったんだ。


そう、水量の管理が不十分で農業地を広げたことが砂漠化につながったんだ。」


リアン「そうなの。ミレバにも緑地公園の中に大きな池を作ったわね。」


リョウ「そうだね。海水を真水にするプラントで上水道を整備し、

その下水道を浄化した水を使っているからね。


まだ農業地はほとんど無いけれど、これからも、農業地を広げていくならば、

そこで使う水の量は管理していくつもりだよ。」


リアン「そのほかに砂漠化した例は無いの?」


リョウ「そうだなあ、森林を伐採しすぎた例があるな。


木材って、家などの建築材料に使うけれど、木材需要が急激に増えた時期があったんだ。

そのために、利益のために森林を次々に伐採し売却する業者が増えていったんだ。

植林は行うんだけれど、木の成長スピードは数か月で育つわけではないので、

その土地の保水力は失われ、雨が降っても地面に水を蓄えることができず、

砂漠化していった例があったんだ。」


リアン「水を地面が保つ?ああ、ライアン博士が話していたわね。

腐葉土が水を吸収し、木の根が傾斜地の土砂崩れを防ぎ、砂漠化を防ぐって。」


リョウ「そう、腐葉土と木の根って、そういう役目も持っているんだ。

あと、焼き畑も砂漠化する原因になる場合がある。」


リアン「焼き畑?」


リョウ「そう、地球では森林を燃やして、畑にしていた地域があるんだ。

森林を燃やした灰などは一時的な肥料になり、燃やすことによって、木等を切り倒す手間も省ける。


燃やした森林に農作物の種をまくんだ。

数年は畑として使えるんだが、すぐに土壌の養分が無くなり、農作物が育たなくなる。

そうして、その土地は捨てられ、他の森林を燃やし…を繰り返すわけだ。


その土地が雨のあまり降らない地域だったら、

捨てられた土地は水分を保持する能力が無くなり、植物が育たなくなる。


これも砂漠化の要因だな。」


リアン「農地を開拓したら、雨量にかかわらず、その土地を繰り返し、農業に使える工夫が必要なわけね。」


リョウ「そうだな。今肥料工場をミレバに作ろうとしているけれども、

肥料を土壌に定期的に与え、与える水の管理をしながら、永くその土地で永続的にできる農業、

重要なテーマだね。」


リアン「後は砂漠化した例は無いの?」


リョウ「そうだなあ、あとは塩害と言うのもある。」


リアン「塩害?」


リョウ「そう塩害、農作物って、塩分の多い土地ではあまり育たないんだ。

例としては、海岸沿いで塩分を含んだ風が吹きつけるところだったり、

地面の深い所にあった塩分をたくさん含む土壌から、灌漑によって、塩分が地表に出てきたり、

元々の乾燥地で、土壌の塩分がうまく雨などによって、輩出されない土地も砂漠化する場合がある。」


リアン「そうなの。」


リョウ「そうなんだ。でもこうしてみると、人が原因になって発生した砂漠化が多いことがわかるな。」


リアン「砂漠化すると、農作物が取れず、結局は住みづらい地域になるのに人が原因になって発生していたのね、地球では。」


リョウは少し気まずい感じを、受けながらうなずいた。


リアン「でも、今回のブラックドラゴンの出現が、私たちの時代では砂漠化につながっている事例はどれに当てはなるのかしら?」


リョウ「今の所、想像できないよ。地球での例はあくまで参考だからね。他の原因で、砂漠化したのかもしれない。

そこを良く調べないと。」


リアン「そうね。この町の人を見ると、元々エルフ族は森林の中に生きていた民族って言うのが、よくわかったし。

砂漠化したことによって、建物や生活様式など、文化が変わってしまった、信じられないわ。」


リョウ「それは、砂漠化が原因だと思う。

ここリンデルの文化は地球の昔のヨーロッパの様な文化だけれど、私がミレバに来た頃は中東の様な文化を感じたからね。」


リアン「私たちの文化って、周りの自然環境に大きく依存しているのね。」


リョウ「そうだと思うよ。食生活なんかも、育ち、入手できる農作物が変わるから、大きく変わる。」


その様な話をリョウとリアンは夜遅くまでしていた。

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