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349. リアンは立派な医師

349. リアンは立派な医師


その日結局、村長の妻が用意してくれた部屋に泊まることを勧められ、

リョウ達はその言葉に甘えることになった。


翌日、リョウが起きると、すでに雨が上がっており、

窓から見える外の景色は、雨露に濡れた植物が朝日を浴びて、

活き活きとしていた。


部屋を出て、昨日食事をした居間に行くと、

村長の妻が朝食の準備をしていて、リアンが出来上がった料理を運んでいた。


食事はパンと、この村でとれた野菜のサラダ、魚の燻製、チーズ等、

メニューが豊富だった。


コスコフ「昨日は恥ずかしい所をお見せしました。

さあどうぞ、召し上がってください。」


と、村長が食事を勧める。


食事では、村長の娘の話になり、

ベットの上で朝食をとれるまで回復したとのこと。


その旨、リョウはリアンにそのことを伝えた。


そのことを受け、リアンは、泊めてくれたことの感謝も込めて、

村にポーション等の薬を寄贈する話が出た。


リリネアも賛成した上で、

病気で困っている村人を診てあげたらと、リアンに提案する。


リョウはその旨、コスコフとロアーナに伝える。


その結果、ロアーナが村人に声をかける話になった。


―――

食事が終わり、しばらくして、ロアーナの呼びかけで、

病に困っている村人が30人ほど村長の家に集まった。


村長の家に歩いてこれる人はまだいい方で、

自分の家に寝たきりの者も12人ほどおり、

村長の家に来た者を診た後、各人の家に直接行き、

診察をすることになった。


リアンはミレバで、ポーションづくりのほか、

病院で絹花と一緒に患者を診ることによって、

病気の診断と適切な処方箋のスキルを得ていた。


リョウの元いた世界では、医師免許が無いと、

こういった医療行為を行うことはできないが、

この世界、15000年後のミレバでは、

リアンは医師としての経験とスキルを得ていた。


早速、村長の家の一室を診察室にして、

次々と村長の家に集まった患者を診ていく。


診終わった患者には、番号の札を渡し、

全員診終わった後、その番号を確認しながら、

処方したポーションやリョウが能力で購入した薬を渡していく。

ほとんどが軽い症状の者だった。


その作業が終わった頃には午後になっていた。


リアンはリョウが準備したサンドイッチをつまみながら、

短い休憩の後、寝たきりの者がいる家々を往診する準備をしていた。


リョウは荷物持ち兼、薬の調達係で一緒についていく。


患者は、骨折や筋力が弱り歩けない者等様々だったが、

原因が良くわからない者が何名かいた。


リアン「う~ん、レントゲンか、CTで確認したいわね。

車にそういった設備がある車、ここで出せないかしら?」


リョウ「村人にそういったチートな車を見せたくないが…。」


リアン「それはわかるんだけれど、まず、治したいということ、

そして確実に判断したいという点から、何とかならないかしら?」


リョウは悩んだ。


結論としては、商人として、遠い国から交易で調達したということにして、

検診車を出すことにした。


検診車は村長の家の横に止め、

ストレッチャーで患者を運んで、検診車で検査をすることにした。


リョウはコスコフとロアーナにそのことを話し了承を得た。


検査が必要な患者は8人で、昨日の門番2人も、患者をストレッチャーに乗せ換えたり、

運ぶ役目として、村長から直々に任命、となった。


そして、門番の2人が村長に呼ばれ、家にやってくる。


それと同時に、リョウはストレッチャーと検診車を能力で出す。

大きな検診車が、昨日リョウ達が軽自動車にけん引されやってきた荷馬車の隣に、

準備された。


コスコフとロアーナ、そして昨日の門番2人は驚いていた。


コスコフ「こ、これも、リョウさんが交易で調達されたものですか?」


リョウ「そうです。いろいろと魔法素材を加工して作られたものを組み合わせて、

出来ているそうです。この荷馬車の中に、病気を特定する道具があり、

リアンが病気をこの道具を使い、見極め、適切な薬を準備します。」


コスコフ「そ、そうなんですか…。」


リョウとリアンは、ストレッチャーの使い方を門番に説明する。


リョウ「…というわけです。小石が混じった村の道に車輪がとられないように、

慎重に患者を運んでください。」


門番の2人はうなずいていた。

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