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348. 大魔導士リンデル王女

348. 大魔導士リンデル王女


居間には村長の妻と思われる女性が食事の準備をしていた。


??「夫から聞きました。娘の為に薬を調合していただいたとか。ありがとうございます。

あっ、私はコスコフの妻のロアーナと言います。」


ロアーナはリョウ達に椅子をすすめる。

リョウは椅子に座ると、目の前にある料理を改めて眺めた。


何かの肉のローストや、赤いスープ、黒っぽいまるパン、魚のフライ等、

とても、豪華なものだった。


リョウ「この辺で魚が取れるんですか?」


ロアーナ「はい、この近くの海でとってきたものです。

この辺は森も豊かですけれど、海が近いので、

魚等も豊富です。


肉も、森に生息しているレッドボアの物で、

スープは森に生えている赤芋をベースにしたスープです。」


リリネアはロアーナの言葉に黙って耳を傾けていた。

言葉は通じないが、それが礼儀だと思ったのだろう。


リョウ「ところで、この村は人間以外にも他の種族が住まわれているんですか?」


ロアーナ「そうですねえ、人間族だけですね。この村は小さい村だし、

街道から離れているから人の出入りが少ないんですよ。


あなた方も、道を間違えて、この村に来られたんですか?」


リョウ「ええ、まあ。」


ロアーナ「そうですか。ゆっくりしていってくださいね。

部屋は客間だけだと狭いから、息子の部屋も使ってください。

後で案内します。」


その時、コスコフが外から戻ってきた。


コスコフ「客人の荷馬車だが、麻布をかけてきた。

これで少しでも雨に濡れないだろう。」


リョウ「あ、ありがとうございます。

荷馬車はあの場所へ停めていて大丈夫でしょうか?」


コスコフ「ああ、問題ない。それよりも、疲れたでしょう。

どうぞ食事を召し上がってください。」


リョウは再び、椅子に座り、コスコフはテーブルを挟んで目の前の席に座った。


コスコフ「さあ、どうぞ。」


一同は目の前の料理を食べ始める。


少し食べ始めたところで、コスコフが、


コスコフ「ところで、この村のことをまだ紹介していなかったですね。


この村はミレバノフ村と言って、人間族がおよそ200人位済む小さな村です。

ドノバスト領に属する村です。


何もない小さな村です。

ただ、森や近くの海ではいろいろな食材も取れ、

オリビエの町にも食料を届けているんですよ。


ところで、お客人はリンデルに行かれるんですよね?」


リョウ「そうだが。」


コスコフ「どうかブラックドラゴンの被害にあわれないことを願います。」


リョウ「!? そ、それは…どういう…。」


コスコフ「ご存じないのですか?

ここ最近、北方からブラックドラゴンの群れがひっきりなしに押し寄せてきているという件ですよ。」


リョウ「あ、ああ、その件ですか。」


リョウは、商人という設定の立場上、知っているふりをすることにした。


コスコフ「あの国の王女がいる限り、何とか持ちこたえてはいますが、

戦力が欲しい所ですよね。」


リョウ「そうですよね、あの王がいる限り安泰ではありますが、少し心配なところがありますよね。」


コスコフ「あの王女は偉大な魔術師ですが、最近大きな怪我を負ったとオリビエに食料を売りに行った、

息子から聞きました。」


リョウ(偉大な魔術師?リンデル??どこかで聞いた様な…。)


この時、リョウはすぐには思い出せなかった。


コスコフ「私なんかより、そこにおられるエルフの方々の方がよっぽど詳しいと思いますが、

火、水、雷、土、風、光の魔法をすべて使え、膨大な魔力を持たれているリンデル様だからこそ、

あそこまで持ちこたえていると、理解しています。」


リョウ(火、水、雷、土、風、光の魔法??

今、いや、元の時代では、いくつか魔法はあるものの、そういった明確な属性の魔法って、無いよね!

どういうこと?)


リョウはシャミルの方向を向いた。


シャミルは目の前の食事に夢中だった。


リョウ「そうですね、王女はこの世界で一番の魔法の使い手ですからね。」


コスコフ「なんでも、5000年前から生きているという話もありますよね、

王女は。ハイエルフでも1000年位なのに。

そのくらい生きていれば、使える魔法や魔力もその程度になれる、ということなのでしょうね。」


コスコフは薬を無事飲むことができた娘のことで安心したのか、お酒が入り、

少し活舌が良くなってきていた。


ハイエルフの話が出てきたので、リリネアとリアンの方を見たが、

聞いているふりだけで、人間族語をわかっているとは思えなかった。


コスコフ「あとあのブラックドラゴンだが、もしリンデル様だけで抑えきれなくなった場合、

ここのドノバスト侯爵領が真っ先に危なくなるというので、ドノバスト侯爵は王都の公国軍の派遣要請や、

冒険者ギルドへの高ランク者囲い込みを行っていると聞きますが、あの侯爵がそこまで動いているというので、

リンデル王女もかなり危なくなってきているとみているのでしょう。」


近くで話を聞いていた、妻のロアーナが、立ち上がり、お酒の飲みすぎで具合が悪そうだからと、

夫を自分の自室に連れて行った。

コスコフは飲み足りなさそうだったが、最後は無理やり連れて行った。

お客の前であのような話は良くないと感じたのだろう。


リョウはリリネアとリアンに、この話をかいつまんで説明をした。

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