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343. 街道でポーション販売

343. 街道でポーション販売


リョウ、リリネア、リアン、シャミルは、この当時の地球でいう中世ヨーロッパ風の衣装に着替え、

森の中を抜け、街道に出た。


街道は幅が6メータほどで、森に囲まれ、余裕で馬車がすれ違うことのできる程の未舗装路だった。

実際に舗装していない路面は、馬車が走るのか、わだちができている。


リリネア「ミレバの過去は、こんなに木が生い茂ったところとは伝承に聞いていたのですけれど、

実際に見ることができるとは、思ってもいませんでしたわ。」


4人は街道を、先程上空から見たオリビエという町の方に歩いていく。

1時間弱程歩いたが、荷馬車2台、冒険者風の旅人2組とすれ違う。


リョウ「結構往来があるな。」


リアン「そうね。先程すれ違った旅人の中に、エルフ族がいたわね。」


シャミル「確かこの街道を行った先の1つに、エルフの国があったぞ。

何だったかな?名前は。」


シャミルはエルフの国の名前を思い出せない様だった。

しばらく悩んだ後、


シャミル「と・に・か・く、この先のオリビエは、多民族が暮らす町だと思ったぞ。」

と話す。


その様な話をしながら、街道脇の森の木が途切れ、一部草原になっている広い所に出た。


リアン「ではここでポーションを売りましょう。」


リョウは、テーブルを取り出し、そしてリアンから預かっていたポーションを取り出し、

売って良い物かリアンに確認しながら、ポーションを並べていく。


ポーションは、初級と中級の傷直しの物、毒を消すものを出す。


テーブルの上に並べてみると、この3種類では物足りない様に感じた。


リョウはシャミルに、

リョウ「この時代に売っていた物なんて覚えている?」

と聞いてみる。


シャミル「そうじゃな、石鹸水なんてあったな。」


リョウ「石鹸水?」


シャミル「植物の実を使って、作っていたと思ったのじゃが…」


リョウは少し考えてから、


リョウ「ムクロジかな?」


子供のころ、地球でこの実の皮をすりつぶして、ヌルヌルしたところを、

手に付け、遊んだ記憶を思い出していた。


リョウ「そうか、石鹸はあったか?」


シャミルは少し考えてから、


シャミル「そういえば、灰色の物があったな。油臭くて人気が無いので、

石鹸水の方が一般的だった記憶があるな。」


リョウは、石鹸を能力で調達し、包みを取って、テーブルの上に置いていく。


リリネア「大丈夫なの?」


この時代に売られている石鹸と違い、白い色で香りや形のよい石鹸を並べ、

リリネアは不安な様だ。


リョウはそのほか、業務用台所用洗剤等の洗剤を、ガラス瓶に移し替えて、

テーブルの上に置く。


リョウ「商品は準備したけれど、言葉はひょっとして現代と異なるのか?」


リョウはシャミルに質問する。


シャミル「1万5000年前のエルフ族の言葉は、あまり変化はないが、

人間族は異なるぞ。でも、リョウは大丈夫だったな?」


リョウは特殊能力でどの言語でも、認識できる能力がある。


リョウ「ということは大丈夫そうだな。」


シャミルとリアンがそれぞれ、当時の人間族語とエルフ語で商品名、通貨の枚数を板に記入して、

置いていく。


全部描き終わったところで、1台の荷馬車が通過して、しばらく先で停まり、

引き返してくる。


荷馬車には、2人の男が乗っており、

木箱がいくつか積まれていた。


その2人のうちの1人が声をかけてくる。


??「ちょっとその商品を見せてほしい。」


男はそう言い、テーブルの上の商品を眺めている。


男は治療用ポーションよりも、石鹸や洗剤に興味を持っている様で、

リョウが説明をする。


リョウ「この商品は石鹸で、精製した油の配分を見直したり、香水を入れたり、

ガラスの器を使うなど成型方法を見直し、香りのよい物に仕上がっています。

それとこちらは、食器を洗う洗剤で、精製方法などを見直し、香りのよい、食器洗浄専用の石鹸水となっています。」


??「実際に石鹸を見てみてもよいか?」


男は石鹸を手に取り、においをかいだりして、確認をしている。


??「こちらの石鹸水も確認したいのだが、手に触ってみても大丈夫か?」


リョウ「問題ありません。」


リョウはそう言うと、男は食器洗剤も指に液を取り、においをかいだりして確認している。


男はすバラク考えた後、


??「この商品は、本当に、この値段なのか?」


と質問をする。


リョウはその様子を見て、


リョウ「そうですが。」


と返答する。


男は衝撃を受けた様で、


??「本当にか?

商品の名前に、値段を直接書き込むなんて。

私も商会の支部長として長く働くが、見たことが無い!


そもそも商売と言う物は、その時々で仕入れ値が変わったり、

交渉で決めるものだ。値段を書くなんて…。」


男はあきれている様だ。


??「でも、この値段で良いなら、この商品とこの商品をくれ。

金貨12枚と、銀貨8枚だな。銅貨3枚分はサービスしてくれ。」


リョウはリリネアとリアンを見て、2人はうなずいている。


リョウ「取引成立だ。」


リョウは男から、代金を受け取る。


購入した商品をもう1人の乗っていた男が回収し、荷馬車に積み込んでいく。


??「変わった物を調達することができた。

私はこの先のオリビエで、グレー商会支部長をしているオレナンドと言う物だ。

何か売る物がある場合、声をかけてほしい。」


そう言うとオレナンドは荷馬車に戻り、町に向かって、走り出した。


その様子を4人は眺めていた。


リョウ「お金は入ったし、商品をかたずけて、町に向かうか?」


リリネア、リアン、そしてシャミルは商品を撤収した後、町に向かって歩き出した。

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